3月の釣り Vol.2



   ■ 朱鞠内湖(弁天南)

3月18日 春分の日の釣行を考えていたが、天気予報では天候が悪化しそうな様子だったので、急遽予定変更しこの
日に出かけることとなった。
3時半起床、外は月夜で久しぶりに寒い・・。先々週の追突事故の修理の為に用意された、代車アルファードで出発!
グランドハイエースの後継車だけあって、重厚な高級感を運転して感じエンジンパワーも余裕たっぷりである。レンタカ
ーながらも装備は良くて、バックアイカメラ、ナビ一体式のCDだけではなくてMDまでも付いていた。
スライドドアは左右両方に付いているし、サンルーフも運転席と2列目は電動式開閉と豪勢だ。ただ、どういう訳か外気にしているにもかかわらずサイドウインドウが曇ってしまう・・・。
高速道路を降りてから士別市内のコンビニで食料の調達をして、再び走り出した頃には随分と明るくなり始めていた。
道路は大方アスファルトが出ていたが、朱鞠内に近づくと数箇所でアイスバーンもあったので注意して走る。湖に下りる直線の道に出たので、受付は混雑しているのでは?と思ったが、先ほど朱鞠内の集落で私達を抜かして行った車の前に1台いただけだった。
5時40分過ぎに受付を済ませて、珍しく混んでいない前浜の駐車場を横目にカラス島方面の駐車場へ行くが、ここも7台程度しか先行者はいなかった。

受付棟
5時55分、ソリを引き始めると、スノーモービルで付いた幅広い道の先にカラス島釣り場とその奥に弁天南釣り場が見
え、そこからやや左の山際がまだ見えない朝日で赤く染まってきていた。

    
       あとから見ても同じ状態だった
カラス島は数人の人が入釣していただけで、釣り場が分散しているような感じ・・・カラス島を過ぎて気が付いたのだが、
雪をブロック上に固め積み上げてテントの風除けにしているグループもあったが、見た目にもなかなか面白そうであっ
た。
「弁天南」のスノーモービルステーション看板がある場所まで歩いてきたが、そこを少し通り過ぎたところにいくつかの釣
り跡があり、その中でもきれいに使っていたように見えた場所で試し釣りをしてみることになった。
テントだけ広げて荷物を中に入れてから、ハンマーで5mmほどの穴の氷を割り妻が仕掛けを投入すると、すぐに釣れたので妻は「ここで良い・・・」と言ったが、私は心配だったのでもう少し続けてみると、すぐに3匹釣れたのでこの場所に決定。
釣り座を整地してみると大きなゴミまでは出てこなかったものの、タバコの吸殻が何本か出てきたのはいただけない・・・もちろん私達が始末することになった。
この場所は表層での反応が良く、ほぼ入れ食い状態の釣れ方に満足しながらも、気温マイナス12℃という寒さだったのでストーブの準備を妻に請求され、当然私は半袖姿となったがすぐに体は冷え切った。
先週、網走湖の特大ワカサギを釣ったばかりだったので随分と小さく
感じられたが、それもすぐに慣れて小さいなりの繊細なアタリを楽しんでいた。
7時を過ぎると送迎用のスノーモービルが頻繁にテントの横を走るので、スノーモービルの音がすると集中力が切れて
しまうときもあるほど大きな音だった。私達のテントの横には数個の穴があいていたので、すぐ横にも誰か来たらしく氷
を割る音が聞こえたり石油を燃しているような匂いが漂ってきた。
        
                 朝の釣果                体長・重量・日付・住所・氏名が掲示されていた
朝食後、管理棟まで歩いてみると随分遠いもので、片道15分以上かかってしまうことがわかった。中にあるそば屋の壁
には恒例の「ワカサギ大物選手権」なるボードが掛けられていて、1位が12.1cm、10位でも11.3cmというから接戦であ
る。この日私達が釣った大物でも10cm程度なので、わずか11cmを超えるのがどんなに珍しいことか実感できた。
雲の多い空だったが太陽は薄い雲から鈍くても強い光をテントに当ててくれて、テント内は幾分温かくなってきていた。


駐車場から見たカラス島方面
日が高くなっても表層での釣果は落ちず、食い渋るワカサギのアタリを見分けるのが楽しかった。しかし、時々は約8m
の底まで落とさなければ釣れないこともあった。
始めのうちはリール竿を使っていたが、一定の棚を保つためにはリールを巻くわけにはいかないし、3m程度の深さだ
と手繰ったほうがずっと早いので、途中から手ばね竿に変えていた。

 
    妻の穴は大きい                    手前の弁天南から左奥はカラス島
お昼から外に出て周囲を見て回ると、遥か遠くの対岸にもいくつかのテントや人影が見えて、小島が多いこの湖のポイ
ントの多さを知ることになった。自分のテントに戻り、隣にテントを張って外で釣りをしていたお二人に話しかけてみると
「釣れないですね・・・」と言っていたが、確かに食いが悪くなっていたのであった。
午後から気温が上がっていたのか外でも寒くないほどだったので、しばらくの間は釣りの話などをしながらその場にいたが、近くにあった穴が使えそうだったので自分の竿などを持ち込み、お話をしながら外での釣りとなった。
奥から帰る途中の釣り人に話しかけると、ワカサギの釣果もここよりは良かったようで、その人の隣の人が80cmのイトウを釣って周囲は大騒ぎとなったそうである。イトウよりも、この湖にたくさんの穴をあける体力がうらやましいと思った。
長時間外で釣っていたにもかかわらずさほど寒さは感じられなかったものの、肝心の釣果が良くないのでテント内に戻
り自分の穴に仕掛けを下ろしてみたところ・・・釣れる釣れる、なんだワカサギいるんじゃあないの!というくらい釣れて
きた。一体いままで私は外で何をやっていたんだろう・・・などと思いながらも、釣りの話は楽しかった。
しかし、15時を過ぎてからは妻が飽きてしまったのか疲れてしまったのか、帰ろうと言うので片付けを始めることにした。
釣果も朱鞠内湖では今シーズン一番となっていたし、もう充分満足していた。お隣さんが管理棟の幌加内そばを食べて帰るために私達より少し早く納竿し、私達もその5分後にはソリを引き始めていた。
氷上を50mほど進んだところで、湖の奥からやってきたスノーモービルが私達の前で止まった・・・エンジンの音で聞こえなかったが、乗せてくれるような手振りだったのでスノーモービルの後に付いている大きなソリに私達のソリを載せて、私達はスノーモービルの後部座席に座った。
帰り道はカラス島から始まる長い上り坂だったが、あっという間に駐
車場に着いてしまった。思ったよりも乗り心地は良く無料サービスでもあるし、これなら利用しない手はないと思った。
16時前に出発して国道をのんびり走り帰ったが、最後まで舗装路面が出た走りやすい道だった。


4月の釣り へ 


戻る
戻る