5月の釣り



   ■ つりぼり厚和

5月13日 近場で軽くロッドを振ってみたくなったので、厚和に出かけてみた。ようやく氷が融けた大雪湖は先日の大雨
で黄土色をしていて、まだまだ釣りを楽しめるレベルにないことを確認した。
10時に厚和着、すでに15人ほどの釣り人の姿を見てビックリ・・・この時期のつりぼりは初体験だったせいか、朝5時半
に来た人もいるというから驚きだ。ちなみに、このつりぼりは9時から。
今回サービスポイントが使えたのだが、次回妻も一緒の時に使うことにする。大物が多い2号池から始めてみようとセ
ッティングを始めたのだが、今年生まれたというアイヌ犬の子犬が足元でじゃれていてなかなか進まない。靴やズボン
を噛むのはいいとしても、ロッドやリールは困る。フライを結ぶ間だけランディングネットをかぶせて安心したのもつかの
間・・・今度はネットをかじってじゃれていた。
それでも可愛いもので、子犬をかまっているうちにずいぶんと時間がたってしまったようだ。しかし、子供連れの一家が受付にやってきたので子犬の関心はそちらに向かい、ようやくキャスティング開始。
しかし、強めの風が吹いていたのでキャスティングが下手な私には厳しく、目の前の数匹をドライ・フライで釣ってルアーに変更。
予想外に澄んでいた水のせいか、魚がルアーを見切るのが早くて最初の数投だけしかヒットしなかった。   
それでも大物が多いこの池でお昼まで楽しみ、気が付いた時には13時近かったので昼食を簡単に済ませた。ところへ、二日酔いの
キッシーさん登場!
だるいとか、ダムのほうが釣れるとか散々言っていたのに「しょうがないなあ・・・受付してくるかー」などと言いながら管
理所に向かって行ったのはキッシーさんらしいところである。
2号池はほとんど反応がなかったので、数投で簡単に諦めて3号池へ。
この日は3号池も、いつもよりは人が多かったが魚は丸見え状態、ということは魚からも人の姿はよく見えているのでルアーはジッと見て見切ってしまう。
その時、目の前を淡いクリーム色の虫が飛んで行き、水面に落ちた・・・スッと近づいた魚が一瞬で銜え去ったのである。同じような色と形をしたフライがあったのでさっそくキャストしてみると、すぐにヒット!
予想通りのうれしい一匹で、放流して間もない大きくはない魚体であったが元気が良い。さあ!このフライで少し遊ばせてもらおうかなと再キャストしてみると、何かフライの形が変?どうやらスレッドが切られてしまったようで、ハックルが1枚の羽に戻っていた・・・。
キッシーさんもドライ・フライを使ってニューロッドに魂入れを済ませ気分良くしていて、二人ともフライとルアーを交互に楽しんでいた。
ルアーでは知る人ぞ知る「キッシー釣方」が威力を発揮していたが、
その釣り方も始めのうちだけで、賢い魚たちには秒速で見破られて長続きはしなかった。
17時半を過ぎてもう満足したなあと思い、最後に2号池の大物を釣って帰ろうと考えていたが、何と!おばさんによる給
餌サービスタイムが始まってしまった。
さすがにエサを撒いた瞬間は凄まじいものがあり、狂ったように魚たちが水面をざわつかせて、そこに投げ入れたもの
は何でも食いついてくる。あっという間にヒット!周囲の人全てにヒット!
しばらくの間、魚たちの興奮はおさまらず連続ヒットが続くが、次第に沈静化してルアーには見向きもしなくなった。
しかし、今度はおじさんがやってきて少量づつエサを撒いてくれたので、再び魚たちは興奮状態になった。この時ヒットしたニジマスはなかなかの大物で、池の端まで走ってしまう元気な奴だった。3分ほどかかってしまったろうか、キッシーさんが手伝ってくれてネットに入れてくれたが大きくて入らず、何とかフックを外してリリース。
気が付くと釣り人は私達二人だけになっていて、ルアーの交換もできないくらいに暗くなってしまったので休憩所に入った。しかし、今回もキッシーさんはとり憑かれた様に釣り続けていて、暗くてキッシーさんの姿が見えない休憩所でおばさんと世間話をして待っていた。
ようやくのこと満足して入ってきたキッシーさんと、お茶をご馳走になってからつりぼりを後にしたのは19時過ぎだった。





   ■ 八重つり湖園

5月27日 久しぶりの釣行だが、あまり遠くには行けないためにうってつけの場所が、遠軽町生田原の釣堀「八重つり
湖園」だった。
以前、ウルシさんから聞いていたものの、いざネットで調べてみると大人一人1時間1500円と書かれていたので、聞い
ていた1日1500円は間違いなのでは?そんな不安もあり足が向かなかった。しかしこの日の朝、電話で聞いてみたとこ
ろキャッチ&リリースの場合は一日1500円とのこと・・安い!。
朝から全道的に良い天気の上に気温も随分上昇するらしく、のどかな釣り日和となりそうだった。
生田原の市街で昼食を購入して、さあ釣り堀へ!と思ったが場所を調べていなかった。それでも、ウルシさんから昨年
聞いた記憶をたよりに「八重つり湖園」の看板を発見!したときは通り過ぎていた・・・。


道路から見た池
すぐにUターンして踏切を越え舗装された山中への道を行くと、周囲のほとんどが牧場という牧場の中を数分走ってい
ると、目の前の舗装が切れて砂利道になる手前にこの釣り堀があった。
さて、受付はどこだろう?と探してみるが、それらしき建物は見当たらない・・・。となると小さな池に挟まれた小道のその
奥にある2階建ての一軒家しか考えられないので、その家を尋ねてみることに。
声をかけても呼び鈴を押しても返答はなく・・・困ったなあと車に戻ると、妻が家の横に人影が見えたと言うのでそちらへ
向かうと、麦藁帽子をかぶった作業中の人がいた。その方がご主人のようで愛想が良く、まだ若そうな人だった。
料金を一人分支払い、釣り場や魚種などの説明を聞いて車に戻るとき、道の両脇の小さな池の中にはたくさんの小魚
が泳いでいた。
キャッチ&リリース専用池は2箇所で、市街地に一番近い大きな池は厚和の4号池ほどの大きさ、もう一つが厚和でい
えば2号池ほどの池である。しかしこの2つにお池は草が全く生えておらず、どう見ても造られたばかりの池と思われ
た。
           

先客は一人しかおらず釣り座は自由に選べたので、始めはルアーで試してみることにする。
一投目からヒット!しかし、小さい・・・。20cm程度のピカピカしたニジマスで、元気は良いが軽すぎる。
何匹か釣った結果、大きくても40cm程度で、ルアーにスレていないのかアタリは頻繁にある。その時、正面でルアーを
キャストしていた年配の方が大きな魚をヒットさせたらしく、車内にいた奥さんを呼びタモの準備をさせていた。
その魚がタモに入るまでに私は数匹釣っていたくらいだから5分以上はかかっていただろう、タモから出して写真撮影
をしていたのが印象的だった。およそ70cmはあろうかと思われ、遠目にも立派な魚体だった。
後からその方と話す機会があり聞いてみると、小さな魚がヒットして巻き上げている途中にその魚を食ってきたもので、
なかなかの大物「イトウ」だったと満足げに教えてくれ、ここと厚和の常連さんらしい。
フライでも釣れたが、この日は風が強くてキャストしづらく、長い時間は続かなかった。
気温は27℃以上になってはいたものの風が心地良く、暑さはさほど感じないままに続けていたために、すっかり日焼けしていたことにも気付かなかった。
池の奥には線路が通っていて、時々特急オホーツクなどが走って行く姿がすぐ近くに見えることもこの釣り堀の特徴で、時々列車が走り去ることを除けば実に静かな山中である。
午後からはエサ釣り池にも2組の家族

エサ釣り池から2箇所の池を望む
がやってきて、子供たちの歓声も聞こえていた。キャッチ&リリース池も私の他に3人が楽しんでいたが、広い池にこの
人数ではいないに等しくて寂しく感じるほどだった。
いつの間にか妻は昼寝の時間に入り、池の魚たちはルアーにはなかなかヒットしなくなりはじめていたので、フライに切
り替えざるを得なかった。下手なキャスティングも数振れば幾分上達したのか、風の中でも狙ったポイントを攻めること
ができ始めると、キャストするたびに食ってくる入れ食い状態となった。
ただ残念なことに魚体は小さくて、中には15cmほどの小魚も混じってきた。食いが良いので色々なフライを試すことが
できて、この日一番良かったのは「ユスリカ・スリム」タイプだった。
長い時間楽しみ、日が傾き始めた17時前には納竿した。
この釣り堀は、平均して魚体は小さいが大きな魚もいるしこの近辺では一番料金が安いのは魅力であるから、これか
らも訪れてみたい釣り堀のひとつとなった。

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