7月の釣り Vol.2



   ■ 近郊河川(石狩川水系)

7月20日 早起きに成功したので近くの渓流へ行くことにした。
現地に着くとポツリ・・ポツリとフロントガラスに雨が降り始めていたので、手早く準備を済ませて外に出る。
それにしても、こんな車の入って来ないような場所なのに、川へ続く道が整地したように広々としていたことに一抹の不
安を覚えた。
    
ここに大木が倒れていたのだが・・・
さっそく川に向かうと・・・何と!あの巨大倒木が姿を消していた・・・・・ばかりでなく、少し上流にあったビーバーのダムの
ような流木も跡形もなく消えてしまっていた。
広く整地されたようになっていたのは重機が流木の撤去のために作業をしたためで、釣り師にとっては実にガッカリする事件となった。
仕方がないので少し下流にあるはずのポイントを目指すことにした。数日続いた雨のせいか流量も多く、このポイントも消えていたがこのまま帰るのも惜しいので、パイロットフライを流してみると・・・出た!
手ごたえが良かったので大きいかと思ったが、姿を現したのはでっぷりと太った20cmにも満たないアメマスだった。
気を良くして続けようとしたところ、近づきつつある黒雲から
雷鳴が聞こえ始めたので、即!撤収。僅か数分間の釣りとなってしまったうえに、好ポイントを失ってしまった私は肩を
落として帰宅することとなった。





   ■ 丸瀬布・武利川

7月22日 キャンプ場の横を流れる湧別川水系の武利川は、型は小さいがニジマスの放流がされているので軽装備で
釣りが楽しめる渓流である。
昨年はたくさんの家族連れがこの場で釣りを楽しんでいたが、今回は数人しかいなかった。フライは前回使ったそのままで、随分と短くなっていたティペットだが気にせず第一投・・・・・ヒット!
放流したて?のチビニジマスが釣れる。昨年はアワセのタイミングがよくわからずに手こずっていた魚が、修行のせいか意外に簡単に釣れるのはなかなか気分良いもので、5匹ほど釣ったところでエサ釣りをしていた妻にフライロッドを奪われてしまった。
コンクリートブロックの間に生える雑草取りの作業をしていた釣り好きと言う管理のおじさんが話しかけてきたので、妻の様子を見ながら釣りの話で盛り上がってしまった。
しばらくすると、同じ作業をしていたおばさんがおじさんのところへや
ってきて「怠けるな!」とか「ちゃんとやれ!」などとお互いに言い争いながら作業をしていた姿はなかなか面白かった。
この二人はしばらく私達の近くにいたが、ニジマスをリリースする度におじさんは「美味しいのに・・・」とか、おばさんに「この人、全部放しちゃうんだ・・・」と言うのには参ってしまった。
妻には何度もフライを銜えてくるニジマスがいたのだが、私がおじさんとお話をしていたせいもあってアワセのタイミングを計りかねていたらしく、結局ニジマスを手にすることはできなかった。
雨も降ってきたので、私だけが満足してテントに戻ることになった。

← 放流ものではないと、おじさんが言った20cm弱のニジマス


7月23日 2kmほど離れたポイントのためにと持ってきていた自転車だったが、起きた時間が遅かったことと川の水が
幾分増水していたので、そのポイントは諦めて昨日と同じ場所で遊ぶことにする。
すでに数人がルアーやフライで釣っていたが、小さいニジマスにルアーは厳しそうだった。さっそくフライを流してみると
すぐに小さなニジマスがヒット!
朝の清々しい川でのフライフィッシングは、体の芯から清められているような勝手な感覚になる。そして無邪気に釣れる
ニジマスたちに時間の経つのも忘れて、気がついた時には7時近くなっていた。

        
                                           来週はここで釣大会がある

近くでフライを楽しんでいた方と一緒に話しをしていたところ、奥さんからフライの楽しさを教えてもらったということには
驚かされた。色々と話をしながらの帰り道、どうも同じ方角だなと思っていたところお隣さんだとわかった時には、すぐそ
こに起きたばかりのキッシーさんがいた。
朝食も済んでチェックアウトにはまだ早かったので、再び川に向かったのは妻にフライで一匹釣らせたかったからであ
る。
流れに沿ってニジマスが潜んでいそうなところを流していると、さっそくフライを銜えるがアワセが遅れてしまい、なかなかヒットしない・・・。
アワセがうまくいかないのはラインのテンション調整が素早くできないせいで、管釣りのような流れのない場所であれば問題はなかっただろう。
だが、私が少しの間よそ見をしている時にヒット!17cmほどだが側線に赤い色が入り始めた立派なニジマスが妻の初フライフィッシングの釣果となった。
この時使っていたのはライト・ケイヒルで、その後数匹のチビニジマスを釣ったが、食いが悪くなってきたので終了。
キャンプ場からの帰り道、昨年レガオさんと早朝に入ったポイントが気になっていたことと、魚がフライを銜える瞬間が目に焼きついて離れなかったので、急遽針路変更して川の横に車

練習には良い川だ
を停めた。
見るからに魚がいそうなポイントが土手を降りたすぐ近くにあるので、ロッドだけを持って何の装備もせずに川に下り
た。
岩の間から勢いよく流れるその下に間違いなく魚はいる・・・そう信じてフライを流していたが、簡単には姿を見せてくれ
なかった。一度だけ小さなライズが私のフライにあったので、もう見切られてしまったかなと諦めかけてその周囲を探っ
てから、もう一度流してみたところでようやく現れた。
ヒット!さほど大きくはないが元気がよくて流木の間に潜りこまれそうになったが、何とか無事手元まで引き寄せること
ができた。しかし、ネットもカメラもなかったのでどうすることもできず、せめて上から見ていた妻に見せようと振り向いて
いる間に針が外れてしまった。
23cmほどのきれいなアメマスだったので、気分良く納竿した。うーん、ドライフライは面白い!

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