10月の釣り Vol.2



   ■ 常呂漁港

10月20日 網走は今週に入ってから釣果は落ちる一方だと聞いており、この日の帽子岩は向かい風が強くて釣りにな
らず、第五埠頭もあまり釣れていないとの最新情報も入った。
しかし、いつもの年なら爆釣もありえるこの時期に出撃しないという判断はできようはずもなかったので、キッシーさんと
検討した結果、目的地は常呂漁港となる。あの嵐以降釣れ続けていることと、網走近郊では一番確実に釣りができる
ことに加えて釣果も確実なことから場所決めしたのだが、ポイントがわからない・・・。
幸い、先週常呂漁港で数釣りしていたウルシさんに聞いてみたところ、ふむふむ・・なるほど、納得の行く説明が聞けた
ので安心して出発できる。
さあ出発しようかと思っていたところにキッシーさんから早くも現地に到着し、場所の確保も済ませたと連絡が入る。
高規格道路では路面凍結などの心配もあったのでタイヤ交換は済ませていたが、思っていたよりも気温も高く拍子抜
けしてしまう・・・。
常呂漁港に着いて間もなくイノケンさんも到着し、4人で軽い飲み会をしてから、24時過ぎに床についた。


10月21日 4時過ぎに目を覚ますとホタテ漁船がエンジンをかけて出漁の準備をしていたが、想像していたほどの騒が
しさはないままに静かになったなあと気が付いた時には、出航した後だった。
ホタテ船団が停泊していた場所が釣り場となるので、道具やイスなどを運び準備は済んだが、早くからキャスティングしている人に釣れている様子もなかったので「まだ釣れないね・・・」などとイノケンさんを安心させておいてから、不意にキャストし始めるキッシーさんに続き私も即時キャスト開始!
驚いたのはイノケンさんで、そりゃあないでしょうと慌てて準備を始めた。
完全に明るくなる時間でも暗く、能取方面に僅かに朝日が昇る位置がわかる程度だったので、天気予報の晴れなどめまぐるしく変わるこの時期にはあてにならない。
釣り人の数は、ざっと数えて港内をぐるっと囲むように100人以上いただろう。
ようやく周囲で釣れ始めたが、私達の場所は全く無反応で、この港の一級ポイントといわれる場所と、この場所の他に入釣しようとしていた場所が予想外に釣れていた・・・。
5時半には私達のすぐ横に釣船が横付けにされて、釣り客の乗船準備のために一時中断となる。トイレや休憩室まで完備された、常呂の釣船のイメージとは違った釣船にしては大きな船が2隻出航していった。
その後、イノケンさんにヒットするもバラシ・・・そして、6時少し前に正面に朝日が見えた頃にはアキアジではない魚のア
タリが出始めた。
キッシーさんにヒット!・・したが、型の良い牙むきだしのキュウリウオだった。
その頃、常呂市街の方角に虹が立っていたのを妻が発見、次第にその色目が濃くなってきたところで写真を撮ってみた。これがこの日の第一回目の虹となる。
6時36分、イノケンさんにヒット!
今度こそはと必死のイノケンさんは、購入したばかりの巨大タモを使って自分でタモ入れ・・・直径80cmは適当に真横から掬っても大丈夫な安心サイズで無事ネットイン。
周囲では相変わらず近い場所で釣れていたが、私達の場所は遠くにアキアジが跳ねていたので遠投するしか道はなさそうだ。
7時15分、私に微かなアタリ・・・ヒット!遠いので何処に魚がいるのかわからないままに巻いているうちに近くまで寄せ、もちろんイノケンさんがタモを持って待ち構えてい
てくれる。

サケが小さくみえる
ネットに入ったアキアジは後期群によくみられる、横縞の黒くないブナオスだったがリリースする。釣れた安堵から一旦車内に戻り体を温め休憩。
朝日はすっかり雲に覆われ雨もポツリポツリと降ってきて指がかじかむしアタリもないので、一本釣っても全く釣れる気がしなかった。
帽子岩入りしている師匠に聞くとすでに3本釣っていて、同行していた松さんも1本釣っていると聞き、判断を誤ったかなと思ってしまう・・・。
8時12分、再び遠投でアタリ・・・食いついたり離したりを繰り返した後でようやくヒットした。今シーズンはヒットしてからの
バラシは2回しかなかったのでバレる気はせず、ヒットさえすればこっちのものだ。再びイノケンさんがタモ入れしてくれ
て、一本目と同じようなオスを釣った。
これもリリースしたところ、隣の地元の人が次はリリースしないで私にくれと言い、さっきの1本も欲しかったなあと付け加えていた。
そして8時22分にはキッシーさんにヒット!素早くタモを持って準備するイノケンさんだったが、魚は左へ走り「すいませんー!」声をかけての格闘となり、何とかイノケンさんのタモにネットインしたのはやや大きめのブナオスだった
。アキアジの跳ねは更に遠くなっているようでなかなか跳ねの向こうには届かないが、意外に力を抜くと軽やかに風に
乗ることもある・・・9時28分ヒット!重さからメスだとわかったものの、意外と抵抗してくれた。

3本目はメス

キッシーさんとイノケンさん
イノケンさんのタモから出したばかりのときは銀ピカメスだったが、時間の経過とともにみるみる変色していくのがこの時期のメスの姿で、メスが欲しいと言う人が近くにいたので差し上げることになった。
10時半には早朝に出航したカレイ釣りの釣り船が帰ってきて、重そうなクーラーボックスや道具を降ろして賑わっていたが、それもすぐに静かになった。
この日の天気は、晴れたかと思うと急に雨が降ってきたり何度も雨具を着ることが多く、暖かく感じるのはほんの僅か
な時間しかなかった。
朝マズメが終るとポツポツ程度に、そして30分に一本程度とどんどん釣れなくなってきていたが、漁港に残っている人が多いのはアキアジの跳ねが頻繁にあったからで、魚がいるからにはそのうち釣れるかもしれないと期待してしまうのだろう。
目の前には群れる小サンマやチカが泳いでいたが、それを狙う人は僅かでほとんどの人はアキアジ狙いだった。
午後からも天気は良くないが、太陽の位置が変わって正面に再び虹が現れる。一日で二度も虹を見たのは初めてで、虹の方角にある漁船の入口からホタテ漁船が帰ってきたら納竿だと思ってはいたが、それがなかなか帰ってこなかった。

直後にバラシ・・
15時14分、遠投で頑張っていたキッシーさんにヒット!イノケンさんがタモ入れをして、この漁港にしてはまずまずの銀
ピカメスが釣れた。大喜びのキッシーさんだったが、筋肉痛になるほど粘っていたからその喜びも理解できる。
15時16分、次はイノケンさんだ!しかし、キッシーさんがタモの準備を始めた時にはバラシ・・・・・。
後方からだったが風も強くなり、ホタテ漁船が入港するとの案内があったので数投してから片付け始める。
漁の水揚げを見学するために待っていると、しばらくしてから入港してトラックへの水揚げが始まった。うず高く満載のホタテが次々とクレーンに吊るされた大きな網でトラックに移され、満載になったところで次のトラックが勢いよく船に横付けされる。
活気ある港を後にしたのは水揚げ最中で、満載のホタテ漁船からの水揚げがすべて終るまでにはまだまだ時間が必要なようだった。 
高規格道路では予想していた雪は見られなかったが、浮島トンネル付近では随分と雪が降っていたそうである。





   ■ 帽子岩

10月27日 先週よりも更に釣果は落ちる一方だと聞いていたが、最後に帽子岩で竿を振ってみたかった。しかし、出発
前の時点では、帽子岩と埠頭どちらにしようか?埠頭の方が釣れている場合も想定して、両方の様子を見てからだと
考えたりしていた。
午前中に出発することができた余裕と、この時期としては暖かく快適な天気だったことで、紅葉も終りかけた風景も爽
やかに感じられた。
網走へ向かう途中、噂の常呂漁港を国道から眺めてみたところ、こんな真昼間でも結構な車の数でサケ釣りかチカ釣
りなのかはわからないが、釣り人はたくさんいるようだった。



港内にはスレたブラックサーモンがウヨウヨいるらしいが、少し前に師匠からのメールに「帽子岩で5本釣ったら4本が
銀ピカ・・・」、これだけだとあてにはならないが「松さんも4本中2本が銀ピカ・・」とあり、これはもう帽子岩に行くしかな
い!常呂漁港を横目に帽子岩へ直行となる。
網走市内のスーパーで食料を購入してから駐車場に着いてみると、平日にしては駐車場付近は混んでいたが、所々空
きスペースがあり好きな場所に駐車することができた。遅い昼食を済ませてから一人で釣り場へ向かい、何人かの釣り
人に聞いてみると「午前中は釣れていたんだけど・・」とか「釣れていないね」と言う、全体的にもまったりとした雰囲気だ
った。
しかし、私の好きな場所近くに空きスペースがあったので入釣しようと準備中に、近くで数本釣れたので少し期待できそうだとキャスティング開始。
しばらくして左隣の人にヒット!きれいな銀ピカのアキアジで、更に右隣の人にも銀ピカサケが釣れた。
15時32分、次は私だと思っていたところ・・・・・本当に私にアタリがあった。ヒット!これもやっぱり銀ピカで、満潮が近かったのでテトラに
邪魔されることなくすんなりとネットイン。アベレージサイズのオスをキープする。
釣れたら連絡すると言っていたので妻に伝えたが、来るのか来ないのかはっきりしないままにキャスティングを再開し
た2投目でヒット!大きく右にドラグを鳴らして走ったのでスレか?と思ったほどで、それでも近くまで寄せてからは動き
もさほどではなかった。
      

縞模様が入っていたが大きな銀ピカのオスだったのでキープしようか迷ったが、この分だと翌日も釣れるだろうと考え
てリリースする。
この一本を最後に周囲でも滅多に釣れない状態となり、妻がようやく現れた時には太陽も随分と山際に近づいていた。
早いもので16時15分には日も落ちてしまったので、私は片付けを始め妻に釣りに集中してもらう。
もうそろそろ納竿かなと思っていた16時35分だった。妻の声がしたので見たところ・・・何と!ファイト中だった。着水してすぐにアタリがあったそうで、その後アワセのタイミングをはかっていたところ、いきなり凄いジャンプで向こうアワセ・・・合わせることなくフッキングしたらしかった。
私は写真を撮るだけで、妻が自分でタモ入れして無事ネットイン!
魚は、小さいが傷があったのでリリースして、そのまま納竿となった。
私が入釣してから見える範囲10本まで釣れていない状態だったので、二人に釣果があったのは実に幸運だった。
翌日も良い天気になりそうな星空に街の灯りが映えて、松さんが言う「猿の惑星」のような駐車場への道をのんびり二
人で歩いて帰った。車内で休憩してから、市内で食事をし、コンビニで買物をして駐車場へ戻る途中、背後から来た車
が師匠夫妻で到着したところだった。
20時には睡魔に襲われ横になり、そのまま眠ってしまうことになるが・・・。


10月28日 深夜1時前に目が覚めてしまい、結局そのまま眠れなかったので2時半には布団から出てゴソゴソと少しず
つ準備を始めた。
外に出ると、この時期にしては寒くはなかったのでTシャツ2枚にフリースという軽装で出発。釣り場にはまだ10人ほどし
か人影はなかった。
釣り場に着いた時にはこの軽装でも暑く感じ、しばらくの間はジャンパーも必要なかったほどである。風は弱く頭上には
満天に近い星空が広がっていて、流れ星も一度だけだが見ることができた。
退屈なのでウキ釣りでもしようかと思ってはみたがする気にはなれず、イノケンさんに「寂しいから早く来てー!」とメールして横になる。
4時を過ぎてから少しづつ釣り人がやってきていたが、奥にいる私の場所まではなかなか来なくて、しばらくしてからイノケンさんたち3人組が到着した。
今回はイノケンさんと同時にアキアジ釣りを始めたムクさんと、今回初めてアキアジ釣りに挑戦するトイさんだった
ので、二人にはぜひ一本釣らせてあげたいと話すイノケンさんだった。

師匠のファースト・ファイト
そのうち師匠が到着して、明るくなり始めてから妻も到着したところでメンバー6人が揃った。
初心者のトイさんを間に配し、イノケンさんの隣には師匠が入ってイノケンさんは師匠の技を盗み取るという私の粋な計らいではあったのだが、この心遣いが仇になってしまうことに・・・。
イノケンさんたちはトイさんのキャスティングの練習のために薄暗い頃からキャスティングしていたが、アキアジの反応はなかったようだったし、跳ねも全くなかった。
5時半近くなってようやく釣りができる明るさになり、私達もキャスト開始!しかし、予想通りアキアジの反応は全くない・・・。
それからしばらく経った5時43分、師匠にヒット!やっぱりこの人が
釣らなければアキアジ釣りは始まらない。待ってましたとばかりにイノケンさんがタモ入れをして、仲間内の一本目が上
がった。
5時50分過ぎ、私に微かなアタリ・・・しかしあまりにも微妙なアタリは合わせるに至らず、こんなに難しかったっけ?そう考えながらもなんとかヒット!妻がタモ入れをしてくれて、やや大き目のオスをGet!したが、怖い顔だったので即刻リリースする。
その後は全く無反応となり、周囲でもほとんど釣れないし、稀にヒットしてもバラす人が多いというこの時期らしい難しい釣りとなり、6時の鐘の音も「ゴーン!」が「釣れーーん!」に聞こえる、天気だけが良い爽やかで暖かいだけの帽子岩となっていた。
7時08分、ムクさんにヒット!2年ぶりだというムクさんは久しぶりのアキアジ釣りの感触を楽しんでいる様子は、とって

ムクさんファイト中
も大声なので私のところまで聞こえてきていた。
次は初体験のトイさんにヒット!しかしバラシ・・・アワセきれなかったようだ。
では手本を見せてあげましょうと師匠が7時15分にヒット!これもイノケンさんがタモ入れをしていた。
7時58分、またまた師匠にヒット!先々週の大仏マジックを、しかも今回は真横で見てしまうことになったイノケンさんだったが、タモ入れは大好きだ。師匠のタモ入れを躊躇なく楽しんでいるかのようにみえた。
毎回師匠ばかり、そうそう連続ヒットなどあるわけがないはず・・きっとイノケンさんたちはそう考えていたと思うが、私はそんなことには慣れていたので次も師匠だろうと思っていたところ、8時13分には師匠
のアワセ音「ビュッ!」が聞こえてきた。
もちろんイノケンさんがタモ入れをしていて、開き直ったのか妙にハイテンションな気合の入ったタモ入れだった。
私は朝一のヒットからどうも間が悪いようで、ヒットしている人たちとは違ったところにルアーを泳がせており、アタリすら
なくなっていたので一旦車に戻り運気を変えることにする。
          
          抵抗するアキアジ                       こんなシーンが多かった
釣り場に戻ってみると、私のいない間に釣っていたのは師匠だけで、ほかの誰にも釣れていなかったのは予想通りとい
うか、さすが師匠と言うしか言葉はなかった。
今回ガスストーブを忘れてしまったが、もしかすると誰かが持参しているかもしれないと読んだ妻が、カップ麺と水の用意だけはしてきていたところ、運良くトイさんが持ってきていたのでお湯を沸かしていただき、暖かい食べ物を口にすることができた。
お湯が沸くまでの間は師匠の荷物置き場がアキアジの処理によって血だらけになっていたので、イノケンさんたちがその血を背景に殺人事件現場などと称し再現写真を撮って遊んでいた頃、師匠は一旦魚をリュックに入れて駐車場まで運んでいた。
帰ってきた師匠が釣り始めると、何とすぐに師匠にヒット!9時丁度だった。この日大事な行事のリハーサルを蹴ってまで釣りに来たと言うだけあって、なるほど釣りまくっていた。
9時45分、誰も釣れなくてもこの人は釣る・・師匠にヒット!師匠のウキを見ていると、その妙な動きからアキアジが追っ
てきているのがよくわかり、おやっと思った時に師匠を見ると合わせている瞬間だった。この日は3回もそんなシーンが

トイさんファイト中
あったのである。
9時56分、ついにトイさんにヒット!今度こそはと会心のアワセだったようで、イノケンさんがタモ入れをして、無事初体験のアキアジが上がった時には「獲ったどー!」と叫んだトイさんの大声が釣り場に響き渡り、他の釣り人たちにも大変ウケていた。
この頃、私の右横に「ここいいかい?」と言って入釣したおじさんがいたが、4年前に近くでアキアジ釣りをしていた人だった。ほんの数投でヒットして、「ジージー」ドラグを何度も鳴らしながらも無事釣り上げていたので、しばらくアタリもなかった私にも来るかと思っていた。
10時11分私にヒット!妻に「ブナだ!」と言われても久しぶりの魚の感触はいいもので、難なく自分でタモ入れをしてGet!したが、確かにブラックサーモンだったのですぐにリリースした。
ようやく自分にも釣れる気がしてきたところでアタリ・・・少し不安のあるアワセだった気がしたが、そのままファイトしていると、なかなかの
銀ピカメスだとわかったところでフックアウト・・・その瞬間外れたルアーが私の顔面めがけて飛んできた・・瞬時に避け
たルアーが顔をかすめてテトラポットにぶつかって「カーン!」周囲の人たちはバラしたことよりも「いやーうまく避けた
ねえ・・」感心していたが、私は久しぶりのバラシにガッカリ・・・。
しかし、10時27分には再び私にアタリ・・・今度こそはと会心のアワセでヒット!少しのファイトを味わった後に自分でタモ入れをして、銀ピカだったがオスの希望者はなかったのでリリースする。
11時06分、またしても師匠にヒット!釣りの神様が不公平なのか腕の違いか定かではないが、何度もこんなことがあるのは腕の違いだろう。
そしてすぐに私の右方向のロッドが次々と曲がり始め、近くにいた名寄から通っていると

2本入り
いう二人にも同時ヒット!
しかし、この二人はタモが一本しかないのでどうするのかと思って見ていたところ、自分の魚を掬ってから、すぐに魚が入ったままの同じタモで連れの魚も無事Getしていた。ただし、この2本同時タモ入れのせいで柄が折れてしまったようだった。 
この日のイノケンさんはアタリに恵まれず苦しんでいて、朝のうちは仲間のみんなが釣れるまで
一緒に付き合ってあげましょうと豪語していたのだが、仲間の二人がすでに釣っていたので逆の立場となっていたので
ある。
  
       イノケンさんファイト中
12時10分、粘っていれば必ずチャンスはやってくると信じていたイノケンさんにヒット!これまでたくさんのアキアジをタ
モ入れしてくれた御礼に師匠がイノケンさんのタモ入れをして、イノケンさん待望の一本目をGet!

すぐに師匠にもヒット
しかし、イノケンさんにタモを手渡してキャスティングした師匠のウキに妙な動き・・・師匠にヒットだ!右方向に寄り始めていたので妻がタモの準備をしていたが、魚の処理をしながらもその様子を見ていたタモ入れ大好きのイノケンさんが飛んできて、すかさずタモ入れをしていたのは可笑しかった。
お昼を過ぎても風もない暖かい天気は変わらず、のんびりした帽子岩も最後だなあと思っていた昼食後の13時16分、師匠にこの日の10本目がヒット!今シーズン2度目の二桁達成であった。
予定ではお昼頃までと考えていたが、周囲でもほどほどに釣れているのでなかなか帰る気にはなれず続けていた13時19分、私のウキの進行方向にモジリを発見!しかし魚の行く先はわからなくなった・・・・・来い来い!と願いながら集中していると、見逃してしまうような微かなアタリ・・・ヒット!
何度かドラグが出てしまう重量感のある魚だったが、満潮時間が近づいていたのでタモ入れはしやすく自分でネットイ
ン。少々縞模様が浮き出ていたものの大きな銀ピカオスだったのでキープすることにした。
気が付くと師匠がいなくなっていたが、再びアキアジを駐車場まで運んで行ったようだった。うーん、まだ釣る気なんだ・・・。
この頃からアタリはなくなり周囲でもほとんど釣れなくなっていたが、寒くないせいか帰る人はほとんどおらず黙々とキャストしている人も多かった。
イノケンさんたちは最後の帽子岩を楽しんでいるようで焼肉も始めたが、塩を忘れたらしく海水で味付けしていたと言うからさすがである。
ただし、ムクさんだけは昼には納竿しなければならなかったので、予定時間はかなり過ぎたが焼肉後には帰った。
右となりにいた地元のおじさんは「ここも昔からみたら釣れなくなったなあ・・・」あの一本から全く釣れていなかったので、この言葉を連発していた。
15時20分、私に一度だけ銜えて離した様なアキアジのアタリ・・・それを見ていた妻があまりにも変なウキの動きに注目していたところでヒ
ット!二人で大笑いしながら、ヒットしてから10秒かからずにネットインしたのは60cmほどのミニアキアジのメスだった。
メスなら欲しいと言うイノケンさんに差し上げてキャスティングを続けたが、この後は仲間内の誰にも反応はなく、16時
前には納竿した。

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