8月の釣り Vol.3


  ■ 帽子岩

さて、網走の網入れ後は釣り人も魚も少なくなってしまっているようだが、行かなければ何も始まらない。
レガオさんはマメに通い結果を残している様子だし、重い腰を上げたキッシーさんも「ウグイマスター」の称号を得るなど
して、違った意味ではあるが結果を残している・・・・・私も動かねば!


8月22日 今回も19時出発、雨の予報だったが降らずに気分良く出発することができた。  帽子岩駐車場には師匠
の車がすでに泊まっていた。釣り場を見に行くと先週の場所が空いていたのでそこに決定。帰り道に大きな穴があった
らしく後輪が強い衝撃を受けてしまい、翌日に気付くとパンクしていた。
隣のディーゼルエンジンのジープの音がうるさかったので注意しようかとも思ったが、少ししてからエンジンを切ったよう
だった。夜中に数回目を覚ますがおそらく他の釣り人たちが到着した音だったのであろう。


8月23日 2時50分の目覚ましで起床。周囲あちらこちらで釣り人が到着している様子が聞こえてきていた。先週のお
祭り騒ぎとは打って変わって釣り場入口付近も静かな感じがした。
竿の準備をしているとレガオさんが現れたので、ここ最近の状況などを聞いたりしてお話をした。師匠夫婦も到着して先週と同じ場所だと分かった。少しだけ明るくなってきた頃、寝ウキでちょい投げを始めてみると隣から聞こえる獣の鳴き声に驚いた。何と!テトラポットの上でいびきをかいて寝ている人がいるではないか。
気にせず続けていると、子気味良いアタリに合わせると30cm弱の魚が釣れた。暗くて魚種は分からないうえに暴れて落ちてしまったがウグイではなさそうだった。
少ししてから左にいる師匠がかすかに見える程度の明るさの中「1投目でヒットした!」そういって竿を曲げていた。本日の1本目だった。妻もやっと到着し、師匠の奥さんと立ち話をしていた時だったそうで、奥さんも「うそでしょ!1投目だよ」そう言っていたそうで、この時師匠は「この調子じゃあ今日は何
本釣れるか分からんゾ!」そう思って奮い立っていたそうだ。レギュラーサイズのメスだった。
しかし、この日のマズメは全体で7本程度だった。隣のいびきの若者は5回に1回はキャスティングに失敗し目の前に
落としていたが、1度ヒットさせるが合わせるということを知らず合わせていなかったのでバレてしまい、惜しい1本となっ
た。
入口すぐのベストポイントではこの日の7割が釣れており、21日のキッシーさんのHPに書いてあったおじさんが、やは
りこの日も3本釣って羨望の眼差しで見られていた。
9時過ぎからは雨が降っては止みを繰り返して風も出てきていたが、サケが釣れそうな雰囲気と新しい釣り人が入ってくるためにその数は減ってはいなかった。
釣れるポイントが中央部に移動したので、師匠は中央部よりも奥のほうで竿を振っていたが、奥さんから師匠がサケをバラしたという話を聞きすぐに移動した。能取岬方面に移動していたレガオさんに電話して呼び寄せたが、その後はアタリもなくなってしまった。お昼迄で全体15本まで釣れていない状況だったので、正午前には師匠と一緒に納竿した。
昼食は久しぶりに「珍満」であんかけ焼そばと酢豚定食を美味しく食べた。ここで食事をするとサケの季節がやってきたなあと実感するが、あいにくこの日は気温27℃以上になっていた。
自転車のパンクを修理して常呂漁港に着いたときには16時近くで、黒い雲が迫ってきて風も強かった。左側は諦めて
白灯台に入るが、誰もいなかったので足場の良い最適と思われるポイントに入った。
背中からの強風がテトラポットで遮られ、ルアーも風に乗って軽々と飛ばす事ができたが魚の気配は感じられなかっ
た。滝川から来たという2人が入っただけでたった3人しか入釣者はいなかったが、別々に入ったその方たちともお話
をして楽しく過ごす事ができたし、情報(若干の狂いはあった?)も手に入れることができた。
結局暗くなり始めた頃に強いアタリのソイを2匹釣って納竿した。気温がどんどん低くなって手が冷たくなってきたが、薄
暗くなる18時半近くまで頑張った。帰りにホタテの水揚げ場で投げ釣りをしていた家族連れが15cm位のキュウリを上
げていた。この日の常呂は全体で2本という貧果だったという情報だったが、大君が一人で8本釣ったという情報もあっ
たので、次回本人に確認をしてみたい。
時間も遅かったのでレストハウスところでホタテづくし定食と塩ラーメンを食べ、自宅に戻ったのは21時半過ぎだった。





  ■ 網走港(第四埠頭)&帽子岩

8月29日 19時少し前に出発する事ができたが風雨が強かったので安全運転に徹した。天気予報どおりに強い雨は
進行方向に移動していて佐呂間町を過ぎても止まず、テレビでは網走地方の波は3mとがっかりするような事を淡々と
伝えていた。網走に入っても雨風強く、この時点で帽子岩は諦めた。帽子岩の波は天気予報で当たった試がないが日
曜日もあるしということで第四埠頭で楽をする道を選んでしまったのだ。
埠頭は自由に場所を選べるほど車も少なかったが、大きな船がどっかりと腰を下ろしていた。夜釣りをしている車の間
に入り様子を聞くと、キュウリが釣れていると言っていたそばから上げた竿にはコマイが上がってきた。雨は上がった
かにみえたが夜中には強い風雨に目が覚めてしまうほどだった。


8月30日  全体で60人くらいだろうか?いつもの活気はない第四埠頭に魚の姿は無く、正午まで誰の竿にもアタリす
らなさそうだった。
周りにはフンベの常連達も来ていたが、皆んな日光浴状態で釣れる気配さえなかった。
5時過ぎに一度目の前をマスが5匹ほど通り過ぎて行ったのを見たきりだった。
日の出はいつ見ても美しく、昨夜の風雨がウソのようにすっきりと晴れ上がり気温も上昇して、半袖姿で十分なほどだった。朝マズメが終わると釣り人が入れ替わり家族連れの姿が多くなった。
隣に入ってきたおじさんが楽しい人で、離れていたイスを近づけてお話をして楽しむほどだった。左となりに入ってきた小さな子供を2人連れた若いお父さんがホッケの仕掛けを垂らしているのを見て、そのおじさんはチカでも釣らせてやるかと撒き餌をしてあげたり竿
の扱い方を教えたりしていたが、アルバイトがあると言って帰ってしまった。
妻は朝マズメで見切りをつけ朝食後には寝てしまったが、私はもしかの1本に期待をしつつただ惰性で竿を振っているようなものだった。オイルフェンス付近ではチカ釣りをするカップルやカレイ釣りの人たちがいて、バケツの中を見せてもらうと少しだけ釣れていた。
右となりの家族連れは色々な竿での五目釣りだったがほとんど釣果は無かったようだが、車の中でしっかり化粧をしてからウキルアーを投げていた奥さんの姿が印象的だった。
少しだけ釣れていたという情報に14時過ぎから帽子岩へ行ってみると、意外に車の数は多かった。入口付近以外はどこでも入釣できたので中央部付近に入った。テトラポットの中学生はカレイやソイなどを釣っているようで、カワガレイの大きなものも釣れていた。1時間に1本位のスローペースでマスが釣れるといった気の長い釣りだったが、
全く釣れない埠頭よりはましだった。
16時20分、午前中に力を使い切ってしまった私とは反対に睡眠十分の妻が私を呼んだ!きれいに弧を書いた竿が
すべてを語っていたが、どうやら魚はこちらに向かってきているようだった。2度ほど軽くなってバレたかと思った。

      

近くまで寄せると抵抗を見せて前回のマスよりはファイトを見せ、やっと妻もマスらしい手応えを感じただろう。この日も
一発でネットインしてくれた。メスの55cmGet!ふっくらとしたお腹にはきれいな大き目の筋子がびっしり入っており、
前回の2本分ほどの量があった。しかも、うろこの上にもう1枚うろこが重なっているような状態の良さだった。
すっかり気を良くして張り切る妻に私もうれしかった。今回は薄い魚に希望は持っていなかったので実にラッキーで、1
8時まで全体5本しか釣れなかった中の1本となった。

     

沈みかけた夕陽は左前から強い刺すような陽射しで汗ばむほどだった。18時には片付け始めるがまだまだ30人以上
の釣り人がねばっているようだった。
片付けを済ませいつものように簡保の宿へ行くと時間が遅いせいか浴場は誰もいなかった。のんびりと温泉を独占して
体の疲れも癒す事ができた。
帽子岩駐車場には10台以上の車が泊まっていてお盆並みに混雑していたが、駐車スペースは十分にあった。


8月31日  鼻づまりに目が覚めて眠れずにいたので3時には出発してしまった。すでに激混み状態だったが、場所を
確保しておいたので心配はしていなかった。中央付近に着くと置いてあるはずのロープで縛ってあったタモ網がなくなっ
ていた。その場所には別のタモ網があり私のロープの1本だけが残っていた。幸いその右横があいていたのでそこで
することにした。隣はBクラブの面々が来ており一緒にタモ網を探してくれた。結局見つかりはしなかったがかえって皆さ
んに手間を掛けさせてしまい申し訳なく感じてしまった。
やや遅れて師匠も到着して、薄暗い中ほぼ全員がキャスティング開始。しばらく釣れなかったがチカさんが1本上げたので次は自分だと燃えた。
しかしこの日は全体に釣れておらず、7本程度しか上がらなかった。こんな混雑した時必ず始まるのが背中に流れる網走川へのキャスティングだった。次第にその数は増え、黒いサケが釣れていたようだった。
私が車に戻り釣り場へ帰ってくると、なくなったタモ網が出てきたと妻が言う。私の隣で竿を振っていた仲さんがウキを付けずにキャスティングしていたのだが、それに引っ掛けられ上がってきたそうだ。タモ網が戻ってきたのはうれしかったが、目の前の海中に捨てるという卑劣さに無性に腹がたった。何の目的でそんなことをするのか?被害者が自分だったらどう思うのか? もうよそう、こんな話は・・・。
師匠・大君と竿も振らずに雑談をしていた。「昨日も8時頃からサケが釣れたんだよなー」と師匠が話しているとき師匠
が「奥さん釣れてるワ!」見ると腰が前に背中が後ろになって竿が曲がっていた。

      

慌ててテトラポットを降りて行きタモを手にした。遠目のキャスティング中に着水した瞬間にウキが上がってこなかったそ
うで、すぐに重くなったらしい。サケだと確信した妻は力一杯2回合わせを入れて巻いてみるとしっかり乗っていたそう
だ。近くまで寄せるがそれからがなかなか寄せられないのがサケだった。久しぶりにドラグのビューという逆回転音が
聞こえていい音だなあと思った。私も1段低いところに降りて待っていると、ピカピカした魚体はマスとは明らかに違う大
きさだった。しばらく格闘してから力がなくなったサケを寄せてなんとかタモに入った。確かに重くて暴れる重量もずっし
りしていた。写真を撮ろうとすると大君が自分の竿と仕掛けを置いたので、ステラとの記念写真となった。
丁度皆んなが休んでいたときだったので、慌てて竿を振り出し活気が出てきた。その後10時頃までで7本程度サケが周辺で上がったが、師匠の1本を最後にマスに変ってしまった。
師匠のサケはメスだったが沖へ向かい20m近くもドラグを鳴らして走り、寄せても横に走っていくなどものすごいパワーを見せてくれた。  
体高があり、76cmながら5.5kgを超えていた。この日密漁監視員が数人やってきて、カーブ付近で竿を川の方へ振っていた連中が注意されていたようだった。遠めに見えた程度なので詳細は分からないが、その後帽子岩の奥までチェックしている様子で、数十分後に何処で着替えたのか青い制服を着て後ろを通り過ぎた。
お昼近くなってテトラポットの上で寝ている妻を起こさぬように片付けをしていると、ウルシさんにヒット!
すぐに寄せてネットインしたがマスだった。ウルシさんはサケと決めつけ思いっきり2回合わせをくれてやったそうだが、
あまりにも軽く寄って来たのでがっかりしていた。それにしても必ず釣る師匠と、ウルシさんに至っては大手術の後のリ
ハビリ代わりに釣りをするという釣りキチぶりには完全に脱帽である。
正午まで粘るという師匠夫婦とウルシさんに挨拶をして車に戻ったが片付けに手間取っていたり、ちょうどやってきたレ
ガオさんと話をしているうちに3人が戻ってきてしまった。再度挨拶をしていつもの「珍満」で昼食をとるが食欲はなかっ
た。途中眠さに耐え切れず端野町手前で夕方まで眠ってしまった。
北見で夕食と釣り道具の補充、石北峠を通り自宅に着いたのは21時前だった。

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