6月の釣り Vol.2



   ■ 紋別(ガリンコ号)

6月19日 不安と楽しみが交錯するというような、説明しにくい気持ちで紋別に向かったのは12時半過ぎだった。これま
で80%は船酔いしていたガリンコ号に乗るのは1年ぶりで、やっぱり不安の方が強かった。ガリンコ号のたった2時間
でさえ船酔いの恐れがある私に普通の釣り船は夢のまた夢であるから、ご理解いただきたいと思う。
道の駅滝上にあるログハウスには、妻がお気に入りのソフトクリームがある。船酔いを気にしていた私は、お昼もざる
そばを食べ、お腹に負担を掛けないように気を使っていたので、ソフトクリームは重いかなと思ったが、その美味しさに
普通に食べてしまった。
紋別に着くと天気は晴れ、むっとするような暖かさではあったが、汗が出るほどではなかった。最近オープンしたばかり
のホームセンターに寄ってから、これまたオープンしたてのドラッグストアで酔い止めを飲んだ。酔い止めも効いたため
しがないが、おまじないのようなものである。
ガリンコステーションに着いたのは15時10分、出港20分前である。受付に行くと沢山の人たちでごった返していたので、
こんなに混むのかと不安になったが、前の便の人たちが釣れた魚を発送するための受付で混雑していたのだった。
すでにタラップの下から並び始めていて、一番早い人は装備も力が入っておりインナーラインの竿に高級そうなリー
ル、大きくはないがクーラーボックスも用意してきていた。次の人もロッドケースに道具が入っているのだろうクーラーボ
ックスも大きめだ。
少なそうに見えた乗客数も、船が動き出す頃にはほぼ一杯になってしまった。時間通りに出港して、ゆっくりと岸壁を離れていった。船員さんがバケツにスーパーバックを入れたものを配って歩きながら、大きい方のバケツは真水なので釣った魚を入れないでくださいと言っていた。真水の上にはタオルが用意されているし、竿立て用の洗濯バサミも付いていた。スピーカーから「釣り場まで15分、沖は波があるかもしれない」と放送されて少しだけ心配になったが、すぐにその不安も打ち消される、見事なベタ凪(なぎ)であった。いつもよりは陸から離れていて、加リンコタワーもずいぶん遠くに見えた頃、小さな釣り船らしきプレジャーボート1艘と漁船風の釣り船1艘の間を通って釣
り場に着いた。
焦って仕掛けを投げ込もうとする人たちに船員さんが注意を促し、船が完全に停止した時、スピーカーから「釣り場に
着いたので釣りを始めてください」と案内があった。
仕掛けを落としてみると18mほどの深さだったのは、もっと深いと思っていただけに意外だった。すぐにアタリがあって
アワセを入れてみると、カレイ独特のブルブルという引きがあったので巻き始めると手ごたえ充分、上げてみると大きく
はないマガレイが見えた。今回買い換えた竿は以前のものより柔らかいので、大物が釣れたような手ごたえだった。し
かし、後が続かずどうしたものかと思っていると、スピーカーから場所移動の案内があった。
少しだけの移動だったが、この場所はずいぶんカレイがいるようで、次々とアタリがあった。型も良くなって小さなものは
少なめだった。しかし、調子に乗った私はやってはいけないミスを犯してしまった。ドラムの糸が絡んでしまい、しばらく
釣りができなかった。下を向いて作業をしていたので、また酔ってしまうなあと不安はあったが、なんとか無事直すこと
ができた。
それからは絶好調になって、降ろすとすぐにアタリ、巻き上げると重い!そんな状態がしばらく続き一気に妻のバケツ
の釣果を抜いた。妻は久しぶりの船釣りに欲を出してしまい、複数釣ろうと欲張っているうちに最初に掛かっていた魚にも逃げられてしまっていた場面が何度かあった。
順調に釣っていたので、隣の方が私たちの「餌が違うんだな」と言っていたり、わざわざ見にきた人もいるくらいであった。エサもそうだが、今回は仕掛けも変えていたので釣果には少しだけ自信があった。前回釣具店でお話した捧氏から薦められたイエロー・バグ・ブラック・エステルだが、イエローでもオレンジでも釣果に差がなかった気がした。ただし、オレンジには黄色いボンボリのようなものを付けていたので、はっきりしたことはいえない。
船のディーゼルエンジンから出る排気ガスのにおいを何度も浴びていたが、今回はなかなか酔わずにいて自分でも不
思議なほどだった。途中、船員さんがバケツから飛び出したカレイにメジャーをあてて「29cmだね」と言っていたので、
30cmサイズも数枚釣れたと思われた。
妻が立て続けにカワガレイばかり4枚目ほど釣れたので、それを遠くにリリースしていると、隣の方が「もったいない刺身で食べるとおいしいのに・・・」と言っていたが、焼いたときのあの匂いが思い出され、とても食べようとは思わなかった。
「残り15分です」の声に竿を持つ手にも力が入って、神経を集中させ残り時間を楽しむ事にした。意外と15分は長いもので、船員さんが「あと10分、あと5分」と教えてくれるので、余計に長く感じたのかもしれなかった。
最後にアタリがあって確かな手ごたえを感じながら巻いていると、妻も巻き始めた。その方向に嫌な予感を感じたが、そのまま巻いていると自分の仕掛けとその先にカレイが見えた。妻の糸に私のラインが絡まっていて、その時点でスピーカーから終了の声が聞こえてきた。残念ながら巻き上げた妻の仕掛けにはカレイはいなかった。
ガリンコ号は釣りをしている時間が正味1時間半までないので、真剣に釣りをしていて気を抜く暇はない。長い時間真
剣に竿先を見ているのは至難の業であるから、こんな短時間集中型の釣りも楽しいものである。
帰りの船上は私たちとその反対側にいたカップル、そして片付けをしている船員さんだけとなった。そのカップルは甲板
上に釣れたカレイを並べて写真を撮っていたが、よくよく見ると5cmほどのギスカジカが3匹とカレイも10cmほどの赤
ちゃんカレイまで並んでいた。そして船員さんに頼んでいたようだが、大阪まで送るという話で、船員さんに「運賃の方
が高くつくよ」などと言われていたが、釣りが楽しかったのだろううれしそうにしていた。
帰りはあっという間だったような気がするほど、すぐに着いてしまった。近くにいたおばちゃんが「私ら9人分より多いん
じゃないの」などとうれしいことを言ってくれた。すぐに図に乗る私がしばらくその言葉に酔いしれたのは言うまでもない
が、マガレイばかり型も特別大きなものもいない代わり小さなものも少なかった。二人で40枚弱、リリースを入れると6
0枚近く釣れた今回は私にとっては久しぶりの爆釣であった。
17時半に船を降りて、そのまま大山スキー場にあるレストラン「望洋」で夕食を済ませてから紋別を後にした。





   ■ 網走港(南提)

6月26日 今週こそMLBが観られると思ったが、雨で順延だった。天気予報では30℃という今期最高の気温が予想さ
れていて、朝の涼しさからは到底信じがたいものだったが、車に荷物を運び出すお昼近くには汗が出てくるような暑さ
になっていた。
正午過ぎに出発してすぐに対向車線の車がパッシングで、この先のどこかに警察車両がいることを知らせてくれたの
で、前を走っていた車が制限速度までスピードを落とした。なにもそこまでしなくても・・・というような走り方だったが、急
いでいるわけでもなかったのでその車の後を走った。おおよその見当はついていた場所の近くに、黒塗りの覆面パトカ
ーが、はみ出し禁止をチェックしていた。車の中にはすぐにそれとわかる、青い服を着た交通機動隊の隊員が乗ってい
た。だけど、青服に黒塗りの車は変だなと思った。
この時期になると道路脇の木々が葉で覆われて、道路が狭くなったような感覚になってしまうほど木も成長していた。す
っきりと晴れわたり、大雪山連峰の山々がくっきりと見えるのは久しぶりのような気がした。
石北峠前のトンネル工事も進んでいるようで、あの暗くて狭くて怖いトンネルもそのうち懐かしいものになってしまうのだ
ろう。峠の上からも遥か遠くの山並みが見えて、ここにくると必ず頭の中では「山の向こうは〜♪山アだろう〜オ〜
♪・・・・」という誰の歌だったかは忘れたが、テレになどでは聞
いたことのないこの曲が流れてくる。
旭川方面へ向かう車は多かったが北見方面への車は少なくて、ゆっくり走っていた私たちの車を追い越していく車はほとんどいなかった。イトムカの水銀高山跡付近には今年もノボリ藤(ルピナス)が紫色を中心とした花を咲かせていて、山を越えたなという気がした。相変わらず峠下にあるキタキツネ牧場には炎天下の下で白茶けたキツネが鎖につながれてさらし者になっていて、気の毒だった。
道の駅音根湯で休憩してから、練乳入りのソフトクリームを食べながら走り出した。師匠の家が近かったので、コーヒーでもご馳走になっていこうかと妻を誘ったが、妻が遠慮するので寄らずに通り過ぎた。
北見市内は29℃という暑さだったが、心地良い風吹いていた。数店で買物などをして釣具のFLOSに寄ると、車が入れないほど混んでいた。

網走港の夕景
店内では明日サロマから船釣りに行くというおじさんと話しこんでしまったが、買ったのはニシンやホッケ用のサビキだ
った。次の端野町でも一店寄ってから美幌町へ向かった。
美幌町内にあるBLUE MARLINという釣具店がおすすめだとレガオさんに聞いていたが、どこにあるか聞いたのをすっ
かり忘れてしまっていた。しかも、その店を探すのに  
気をとられてしまい、気がつくと美幌峠方面へ向かったいた。こんな時に便利なナビなので、公衆電話の電話帳から電
話番号入力ですぐにナビ開始、2分でその店に着いた。想像以上に良い店で、旭川にもこんな店は無い。品揃えなら
同じような店はあるが、店員の応対や店内のセンス、そして整然と陳列されている商品。しかもセール中らしく特価品も
あり、DAIWAのロッドケースを購入してしまった。今までのものは二人分には小さくて使いにくく、ファスナーも壊れてい
たので丁度よい機会だった。

中央は帽子岩
網走港に着いたのが18時過ぎで、レガオさんに到着を知らせてから車内で夕食を食べた。何が釣れるのか分らないが、家族連れで釣りをしている人たちがいた。食事が終わるのと同時にその人たちも帰り、その後3人の若者が遊んでいたが、係留されている漁船に乗っていたので、でてきた漁師さんに怒られていた。
キッシーさんにはメールで「酒は呑まずに明日の為に待機している」旨を伝えた。港の夕暮れは美しいもので、二人で港内を散歩しながらのんびりと過ごした。会場の空に浮かぶ雲が鮮やかなオレンジ色になったので、最高の瞬間を激写!と思ったらバッテリー切れだった。予備バッテリーを入れ替えた時にはその色は消えてしまっていた・・・。
暗くなってから車内でビールを呑みながらテレビを観ていると、駐車場にブォー、ザザザ!という威勢のよい音がしてレガオさんが現れた。
さっそく前回の釣りビデオを観ながら酒宴に入った。
全部観終らない20分過ぎくらいに車内で妙な揺れを感じた。レガオさんと妻が「地震だ!」私はその前に静かに車が
入ってきて止まる音がしたので、外をのぞいて見たが薄暗いせいもあってよく見えなかった。レガオさんと妻は地震だと
思いこんでいるようだった。その後も横揺れが続くが、変だなーと思いながら外を見るとキッシーさんが現れた。
気付かれないように静かに止めたという車はやはりそれだったのだ。不真面目さと真面目さの両方を持ち合わせてい
るキッシーさんは、お茶とエクレア・お菓子、それに私への忠告となるソルマックを土産にビデオを観にやってきたのだ
った。更に賑やかになった車内での釣り談義は、翌日のことも考えずに22時過ぎまで続いた。キッシーさんが帰ってか
らもレガオさんと、寝酒となる日本酒を呑み、結局0時近くまで起きていた。


6月27日 2時45分の目覚ましが鳴る少し前に、外から聞こえる話し声に目が覚めたが、再び眠ってしまった。すぐに目
覚ましで飛び起きてから、半分は眠っているような状態で準備を始めた。
外は帽子岩の方角に朝焼けが見え始めているが、まだ暗かった。外に出るとキッシーさんが到着していたので朝の挨拶を交わす。その向こうに今回久しぶりに会うリンさんがいた。温厚そうなもの静かな風貌からは感じとることができなかったが、1週間前の帽子岩奥磯での雪辱を晴らすべく燃えていたであろう。他にも数台の車があり、同乗する船の乗客と思われた。
車から道具をアスファルトに運び出していると、あの往年の熟女優・松坂慶子が釣り着姿でそこにいた。
髪は短くしているのかそれとも帽子に入れているのか分らない
が、確かに体型はそうだったし、口元は松坂慶子そのものだったので、きっとそうだという自信もあった。
最近観ていなかったなあ!映画か舞台でもやっているのかな?それとも釣り番組で、こんな所までやってきたのか?明
るくなっていなかったのではっきりしなかったが、化粧もせずにそこにいたのは新鮮だった。私の母に見せてあげようと
思い、とりあえずサインだけでももらっておこうかと近づいてみると・・・・・なんとそれは昨夜一人で短時間のうちに、ビー
ル6缶も呑んでいたレガオさんだったと気付いた時は少し気まずかった。
全員がそろったところで船着場へ向かい、すぐに荷物を積み乗り込んだ。少しして同乗する最後の一人が着いたので、

南提
3時22分だったが出港した。
朝焼けが美しいのも、釣りに対する期待感も前回と一緒だったが、唯一体調が良いのが前回との大違だった。日曜なので、こんな早朝からでも堤防のあちこちに竿を出している人々の姿がみえた。5分ほどして、赤くなった雲をバックに灯台が威厳を放っているような姿で私たちを迎えてくれた。目指す沖堤には人影がなく、好きな場所を確保できそうで期待感は更に高まった。この時間は干潮だったが沖提には簡単に降りることができた。7分で到着。
昨夜レガオさんが話していた、おすすめの突端の場所を確保したが、レガオさんはなぜか別の場所を確保。
最突端はベテラン風のおじさん1人が入っていた。
今回の為に自作してきた自信の仕掛けを付けてキャスティング!隣のおじさんは、早くも何か釣れたようだった。カレイ
がダブルで上がってきたのを見て、思わず妻と顔を見合わせた。しかし、何か自分たちの竿の手ごたえが変なことにす
ぐに気付いた。ここは根が多く、すぐに根がかりする場所だったのだ。それでも1本目はダブルでマガレイが釣れ、次も
1枚と釣れてきた。根に掛からないように必至で巻き上げるのが大変だった。

          
              日が昇る                            リンさんとキッシーさん
結局この場所では、数回根がかりしてしまい私は運良く針1本を切ったただけだったが、妻は悲惨だった。遠くへキャス
ティングできないので、根にすぐに引っかかってしまい、釣りにならなかった。妻が釣りにならなければ私にもそれは大
きく影響してくるので、その処理に私自身の釣りができなくなってしまい、しばらく竿を上げられなくなってしまった。
朝日が左側の雲の上に現れ、暖かくなった感じがした頃、私たちとその隣にいたリンさんも根がかりに悩まされてい
た。リンさんが根がかりすると大喜びしているキッシーさんの声が大きく響き、そのキッシーさんは根をうまくかわしてい
るのか根がかりはあまりしていない様子で、根がかりしてもうまく外れてしまっていた。さらにちょい投げしていたリンさ
んの竿にはガヤやソイがリリースサイズで釣れるので、これまたキッシーさんを喜ばせることになっていた。
キッシーさんはこの日の為に、エサを他のメンバーの倍に当たる100gパック4ケースも用意してきていて、明らかにどのメンバーよりも大漁しようと考えているのは明らかで、彼の「釣りはHobbyで、Funな釣りを、そして、フィッシャーマンになっちゃいけないのよ!」という自論とは全く相反するものだったので、非難を浴びていたことは言うまでもないうえに、エサが足りなくなったら自分のエサを販売しようとしていた。ある意味、前向きともとれる非人道的な倫理をも侵すような彼の姿勢に、感動すら覚えてしまうから不思議だ。
隣のおじさんにはローソクボッケだったが、トリプルで釣れたり、カレイもサイズは小さいが次々と釣れていた。しかし、やはり根がかりが多くて「新しい仕掛けはもったいない」そう言っていた。

右の竿が随分曲がっている??
一人離れていたレガオさんが様子を見にやってきたので、何故おすすめのこの場所に入らないのかと聞くと、根が多す
ぎて大変だからという・・・「早くそれを言ってくれよ!」しかし時すでに遅し・・・3組は海中に眠っていた。
さすがに妻もイヤになり、1本だけ竿を持って旅に出てしまい、100m以上離れた空きスペースで横になって、竿は足
に挟んでいた。私もこの場所には見切りをつけて、何往復もして道具を運び妻の横へ移動した。レガオさんも移動して
いて、私たちの隣となっていた。  
  
        アブラコも               ソウハチも              マガレイも、みんなデカイ!
ここではマガレイ・宗八・砂ガレイが多く、ホッケも釣れたがロウソクだった。しかし、根はほとんどなくて、釣りやすい場
所だった。意外とアタリも多く頻繁に釣れるので、一時は休んでいる暇がないほどであった。
妻の叫び声に駆けつけると、スカリの紐が外れてしまったようだったが、まだそれほどたくさん魚が入っていなかったの
で、カレイの仕掛けに掛けて上げたが、もう少し後であればそれもできなかったかもしれない。
今回はワンバーナーを用意してきていたので、陸から離れた沖提でのコーヒーやカップめんは美味しかった。ワンバー
ナーは、ずいぶん前に千円ほどの安売りで買ったものだったが、風がほとんどなかったのですぐにお湯が沸き、火力も
充分にあった。

        
               大物だ                             ヒトデだって釣れる
そんなところへキッシーさんとリンさんが様子を見にやってきて、ガスコンロに気づいてから、閉まっていたガスの栓を
鼻先で開き「うーん、ピンクの象が見える〜!」などと訳の分らないことを叫んでいた。そんなことには慣れているリンさ
んもさすがに呆れ返っていたが、その場には相変わらずの大きな笑い声が響き渡っていた。
潮止まりの時間になってもカレイは釣れ続けたが、時々コマイも釣れていた。アタリが少し止まっている間は、好きなブ
ラーを投げて、ハゴトコ・アブラコ・ソイなどを釣っていたが、魚影が濃いのか一投ごとにヒットした。ブラーで何とかして
カレイを釣りたかったが、残念ながら1枚も釣れなかった。そんな時、レガオさんと妻の仕掛けが絡んでしまい、それを
レガオさんが根気よく外そうとしていたが、相当複雑な絡み方をしていたようで、私がその間にキッシーさんたちのとこ
へ遊びに行き、華麗なキャスティングフォームを撮影してくれというキッシーさんの無理難題に答えたり、リンさんから頂
いた新型のかっぱエビせんをご馳走になったりして帰ってきてからも、まだ続いていたので、30分はそれに集中してい
たと思われ、外れた時は実に満足そうだった。この日のレガオさんは不調だったようで、大きなカレイどころかヒトデが
釣れたり、アタリも頻繁ではなかったようだった。
カレイが釣れても、その上に小さなヒトデが付いていたときは「こんなのキッシーさんに見られたら、何を言われるか分らないね」と話していた。今回も一人勝ちかー!なんて言っていたレガオさんだっただけに掛ける言葉もみつからなかった。しかし、暇な時間を有効に使うのもレガオさんで、釣れた魚を裁いたり魚の内臓を出したり、実にマメな男だった。
場所を移ってからは妻の調子が良くなり、私よりもサイズの良いカレイが釣れていた。好天に恵まれた一日で、釣り方向から見ると左から昇ったお日様が真上にくる頃納竿予定なので、左側面を中心に日焼けしてしまった。なんとも中途半端な日焼けだが仕方ない。
自作仕掛けはステンレスを使った天秤式よりも、シンプルな遊動式が良かったようで、投げてすぐに糸のたるみを取っている最中にアタリがあるといううれしい状態も多かった。宗八は引きも強めで、この日の私の釣った中で一番大きかった。
リリースは全体の4割ほどあり、サイズは今ひとつ期待していたほどではなかった。
この日は気温は高くなかったが、風がほとんどなくてシャツ1枚でも暑いくらいだったので、釣れた宗八をそのままにし
ておくと、15分もすると干ガレイになりかけていた。
カワガレイも時々釣れていて、キッシーさんたちはそれをゼブラーマンと言って恐れていた。どうも大きなゼブラーマンが釣れたことがその名の由来だったようだ。  
10時になると一番奥にいた人が片付けを始め、私たちの後ろを歩いていったが、時間ぎりぎりまで楽しもうと思っていたので竿を振り続けた。この頃からアタリも更に頻繁になってきて、レガオさんとも「釣れだしてきたけど、延長できないのかな・・・」などと話していたほどだった。10時半頃からゆっくり片付けながら釣り続けていると、残していた1本がまだある状態で、船が見えたとレガオさんが言ったので慌てて片付け始めた。11時にはまだ時間があったが、他の人たちは船着場に向かっていた。
釣れた魚もスカリごと飲み物が入っていたクーラーボックスに入れ、竿もリールを付けたままバックにしまいこんだ。レガオさんの助けもあって、やっとのことで船着場に着いてみると、キッシーさんとリンさんは竿すら片付いていない状態だった。
荷物を船に積んでから二人の元へ手伝いに行くと、リンさんはすぐに片付いたが、キッシーさんはのんびりとしており、
釣れた魚も二重にして袋に入れてからしまい込むほどのマイペースだった。あとでこの件がみんなの非難を浴びること
になったのだが、本人は「大人なんだから慌ててもしかたない」と訳の分らない言い訳をしていた。

港でおしゃべり
何とか片付けも済んで船に乗った10時50分、すぐに出発となった。スピードが速くなると何故か水しぶきが船内に入ってきたが、船の横に付いていたタイヤを船内に入れていなかったせいで、レガオさんは顔まで水しぶきをかぶっていた。小型船とすれ違った後少し揺れたが、この日も快適に港に戻ることができた。港ではメガ弟さんが待っていてくれて、11時に船を降りてから13時まで2時間近くもその場で話し込んでしまった。
その後、珍満に行きたいという妻のリクエストに答えて、あんかけ焼そばとラーメン&チャーハンセットを食べてから、網走を後にした。青空があんなに多かった空も遠軽に着く頃には雨でも降り出しそうな黒雲に変り、その後は再び青空が見えてきて、自宅に着いたのは17時前だった。


7月の釣り Vol.1 へ  


戻る
戻る