7月の釣り Vol.2



   ■ 知床(ウトローフンベ)

7月23日 前日、チカさんが突然やってきたので、どうしたのかと聞いてみると雄武高校の甲子園がかかった試合の
応援に行く途中だという。僅かな時間ではあったが、今週末の知床釣行の話などで盛り上がったまま旭川に向かった、
ということがあった。
久しぶりの暑さにも苦にならず、今週も知床が待っていた。まだまだ可能性が薄いこの時期に、はるか遠い知床へ向
かうのは、昨年ならば釣りたいという一心と興味本位だったが、今年は仲間達との語らいや競争心などという少しだけ
違った楽しみができたからかもしれない。事実、釣りをしている時の体調は昨年から見るとひどく悪い状態だし、他の人
たちからみると、釣りをするという姿勢が大きく問われるのかもしれないが、これがまた人一倍楽しいのも事実なのだ。
今回の釣行は前回のメンバーにメガ弟さんが加わり、更なる展開が待っている予感さえしていた。
出発前にホームページの更新をしていると、キッシーさんから電話があった。「イヤーきれいな夕陽ですよ・・・」訳がわ
からない言葉に戸惑いながらも聞いてみると、どうやら早くも知床入りしているようで、それは明らかにみんなが来る前
に1本上げてやろうという下心があったと思われた。

18時45分に出発し、雨は降っていないがもやが発生していた高規格道路を走り、遠軽を過ぎた頃ようやく暗くなった。
網走の市内を抜け、小清水の道の駅に寄ってから、斜里町内のコンビニで食糧の調達をした。オシンコシンの駐車場
は相変わらず2台程度しか車はなく、今回はトンネルの先にシカもいなかった。
23時半過ぎ、フンベに着いてみると早くもフィーバー状態の様子で、やってはいけない焼肉などをしているグループもあった。熊を誘うような行為は危険だし、禁止されているので自主的な注意が必要である。
島倉千代子・鉄人28号・清さんが出迎えてくれ、イスとクーラーボックスを出してビールを飲んでいた。武蔵丸親方はどこだと探してみると、私からは見えにくい位置でしっかりビールを飲んでいた。もう一人知らない人が混じっていたが、聞いてみるとこの方は運悪く私たちのグループの真っ只中に車を泊めてしまった様で、とにかくうるさい連中ばかりだし、そんな中で寝られるわけはないし、おそらくはやけくそで中に入っていたのだろう。
親方と鉄人の毒舌戦はいつも以上の激しさで、初めての人には呆れ返るほどのものだったと思われるが、初めのうち
は親方も「早く寝よう、とにかく少しでも寝ておいたほうがいい・・・」と言っていたし、鉄人でさえ「今夜は寝るよ!」などと
真に受けてはいなかったが、確かに宣言していた。 
だが、酒は酔うほどに人の理性を壊していくもので、1週間に2リットルと決めているという鉄人のビール消費量を、あっ
という間に短時間で更新してしまった。私と千代子さんは今夜も徹夜だねなどどあらかじめ覚悟していたものの、鉄人
が次第に酒のせいでコントロール不能となり、自分をコントロールする正太郎君の操縦機を自分で壊してしまったから
さあ大変!酒を飲まない清さんは呆(あき)れて「寝るから・・」車に戻ってしまい、妻も車に避難した。


7月24日 またしても当日となってしまったが、ここまで来たら寝る時間などないし、みんな開き直ってしまった。焼肉の
グループもまだ起きていた。しかし、他に車内泊している人もいるし、いくら離れていたといっても迷惑な話である。そこ
で1時過ぎには釣り場へ降りてしまおうということになった。これで寝ている方たちも安眠できたかもしれない?
それぞれが自分の目指すポイントへ一心に進んで行ったが、私は昨年のデーターから予測した、みんなとは違うポイン
トに場所を確保した。それは冒険のようなものだったが、この後に入ってくる釣り人の行動にもよるので、確立からいく
と難しいものであった。準備だけ済ませてから他の仲間の様子を見に行き、明るくなるまで期待感にワクワクするような
楽しい時間を過ごした。
釣り人の数はあっという間に河口の周囲を埋め尽くし、真っ暗いうちからルミコを付けてキャスティングする人たちが多
かった。僅かな数の魚しか岸寄りしていないこの時期は明るくならないとほとんど釣れないし、せっかく岸よりした魚を
驚かせてしまいかねないのであるが、釣りたい気持ちが気を逸(はや)らせているのだろう。
この頃おおよそ3時であるが、私の車の横にゴザを敷いて寝ていたメガ弟さんが目を覚ました時間だった。1時には釣
り場へ行ってしまっていたことを知らずに着いた彼が、みんなが起きれば自分を起こしてくれるだろうと思っていたそう
だ。
釣り場では私たちがしていた心配は的中し、私の確保した釣り場の周囲でも沢山の人がドボン・ドボンと仕掛けを投入していたり、岩の上に乗ったりしていた。
明るくなってきて人の姿もはっきりしてきてもウキはまだ見えにくかったが、全員自分のポイントへ戻りキャスティング開始!しかし、しばらくの間は誰も釣れていなかった。そして、鉄人たちの騒がしい声がするので見ると、千代子さんがヒット中だった。ずいぶん力のある元気なマスだったようで、少し時間を要してからチーム初の、そしてこの日のフンベ第1号となるオス61cm・3kg、ややセッパリが上がったのだった。この時の状況を説明する彼の談話が残されているので紹介しよう。
釣り開始から時間の経過とともに睡魔が私を襲ってきていたが、それに勝てずに寝ウキをポイントに浮かべたまま大胆にも眠ってしまっていた。

この日のメンバーの釣果
私の隣には清さんがいたが、その隣にいた清さんの知り合いが「なんかウキ沈んでないか?」それを見た清さんは「お
い!来てるぞ、アワセろ!」反射的に入れたアワセがしっかりヒットに繋がったのである。(ノダのレガオ談)そして今年
の名言第一号が生まれたのだ。「マス釣り簡単だから〜♪・・・投げたら置いとくだけぇ・・・あとは隣で教えてくれるから
っ・・・・・ガンガン来るぅ!」うーんなかなかの名言である。
その後、網の反対側の広い場所で自由にフローティングミノーを操っていたメガ弟さんが50cmちょっとというマスを釣
り上げてすぐにリリース。他の人たちにしてはもったいない、なんでリリースすんの?という感じではあったが、彼はその
前にホッケもリリースしていたそうだ。でもね、ホッケはキープでしょう普通・・・。中華の食器セットもあるんだし・・・。
徹夜の疲れはメンバー全員の体を蝕(むしば)んでいたが、中でも特に大量のアルコールをしみこませた体の鉄人28
号は、さすがに睡魔に勝てず岩の上で寝ながらウキルアーを巻いていて、そのうち寝てしまっていた。しばらくしてから
体がずるずると滑り落ちるという一コマもあったようだった。だが、彼にしみついているアワセのタイミングは体が覚えて
おり、すぐ近くでバイトしたマスの顎に針をかけたのは本人の意識にはなかったというから凄い!久しぶりにマグロを釣
っているかのような、彼の鉄人巻きを見た。大きくはないが彼の大好きなメスをGetした。
どうしたものか、いつになっても妻が来なかった。竿を置いて場所を取っているだけに周りの人に悪いような、何ともい
えないプレッシャーがかかって気が気ではなかった。そしてとうとう姿を見せなかったのである。
dchiyanさんから先週もう一本頂いた寝ウキで釣りたいと使い続けているものの、この日も一度だけ軽く食ってくれた
が横っ腹がひらりと見えただけでヒットはしなかった。かなり岸寄りだったので、やはり近くまで来ていたのだろうことは
わかった。
徹夜は時間の経過とともに体に堪(こた)え、岩の上に立つとふらふらしてくる。そういえばせっかく持ってきているビデ
オも、みんなが釣っているシーンを写していないなあと思っていた。

  
          ヒット中                   バレた・・             こちらに石を投げつける
そして5時10分、自分のウキルアーを巻き取った時に、また大声がするみんなの方向を見ると、武蔵丸親方が今シー
ズンから導入したテンリュウのロッドを大きく曲げていた。しょうがないから撮影でもしようかとビデオを回していると、そ
れから僅か12秒も経過しないうちにロッドが直立して、ウキが彼の背中に張り付いて見えた。彼にとっては口惜しいバ
ラシではあったが、私にしてはうらやましい限りであるし、なかなか撮れない映像も手に入れることができた。
横にいた鉄人には「アワセは最高!ランディングはド下手!」と叱りつけるように言われているときに、レガオさんが撮
影している私を発見したので、逆ギレをした彼は石を投げつけようとしていた姿は最高においしかった。
それからしばらくして、なんと清さんまで釣り上げてしまい、この日の全体30人以上の釣り人の中で、釣果全てが知り合いという快挙となった。ただ、他の釣り人から見れば、一番うるさくて目障りな連中が喜んでいるのだから、こんなに気分の悪いことはないだろうと、少しだけ気兼ねしつつそれなりに喜んでいた。
私と武蔵丸親方だけが蚊帳の外という辛い結果となったが、カラフトマスの引きを味わった親方はまだいい・・・だろう。
6時を過ぎてからは釣り人も減ってしまい、私たちも釣れたマスの口に大きな石を詰めたり、自分が釣ったように記念写真を撮ったりして遊んでいたが、暑さの為に間もなく撤収となった。
朝から気温がどんどん上昇し暑くなりそうな気配の中、これから仕事の鉄人が帰り、清さんはいつものように温泉に行った。
ここで今回の表彰式が行われて、アンパンなどの豪華景品が手渡されたが、私の記憶には釣れなかったショックのせ
いであまり覚えていなかった。先週濡れたまま収納したサイドオーニングを出して乾燥させ、その下で談笑しながら過ご
したが、11時から焼肉大会という親方と、一時帰宅するメガ弟さんが帰ってしまったので仮眠をとることにした。
正午過ぎに目が覚め、お昼はレガオさんと一緒に清さんのいつも行くという食堂に入ったが、冷房のない店内は蒸し風
呂に近い暑さなのにラーメンを注文したものだから、汗が球のように出ることになった。その後、高台のホテル街にある
キャンプ場の横の公共温泉に行ってみると、14時から営業と書いてあった。帰りかけるとそこの管理人さんが声をかけ
てくれ、時間前だが入れてくれた。この暑いのに温泉なんかよく入るね!と言われたが、意外に気持ち良かった。

          
                                                夕陽はいつも美しい
途中のコンビニで食糧などを買ってからフンベに戻ってみると、dchiyanさんが差し入れをしてくれていて、アスファルトに
サインがしてあった。さっそく御礼の電話をしたが、電波状態の悪いフンベではかえってdchiyanさんに迷惑をかけてし
まう結果となってしまった。気温30℃以上の炎天下にはおれず、車内で冷房を入れて過ごしているうちにメガ弟さんが
帰ってきた。夕マズメまでは時間があったのでビデオなどを観て過ごし、16時過ぎから早くも清さんが完全武装で釣り
場に向かったので、自分達も準備を始めた。
しかし、気温は全く変らずじっとしていても汗が出るほどだったので、短パンにTシャツやタンクトップ姿で行くことにし
た。それでも暑くて汗を拭きながらキャスティングをしていたが、魚の気配は全く感じられずに早々と納竿した。
もしかすると翌朝来るかもしれないというメガ弟さんと、翌日は仕事のレガオさんも帰ってしまったので、夕食を食べな
がらビールを飲んでいるうちに、睡魔に襲われ20時前には寝てしまっていた。
22時すぎに、網戸にしていたため騒音で目が覚めた時、隣に見たことがあるような車のシルエットに胸騒ぎを覚えつつ
も、そのまま暑さのため寝苦しい車内でも寝てしまっていた。


7月25日 1時の目覚ましに目覚めるも再び寝てしまい、気付いた時は2時を過ぎていた。慌てて準備をを済ませ外に
出ると「おはようございます。ずいぶん皆さん早いですねえ、まるでお盆みたい・・・。」というのはdchiyanさんであった。
昨日のお礼を言いながら、慌てて釣り場を見るとすでに沢山のルミコやヘッドライトが見えて愕然とした。し、しまった!
隣の車はやはりキッシーさんで、すでに出発したあとだった。
気を取り直してから釣り場へ降り、川を渡ってポイントを探していると、足元の岩や砂と同化した死体のような人影に声
を出して驚いてしまった。危なく踏みつけてしまうところであったが、それこそがキッシーさんだった。隣が少し空いてい
たのでそこに荷物を降ろし準備をしていると、dchiyanさんが現れ楽しい釣り談義をしながら明けるのを待った。
相変わらず周りの釣り人たちは暗いうちからルミコを付けてマスを岸から遠ざけていたが、キッシーさんはウキが見え
始めた頃ようやく、自作の改良型寝ウキのキャスティングを開始した。そのウキは今回も実にきれいに仕上がってい
た。私はそれでも目に自信がないので、もう少し待ってから始めることにした。
寝ウキは毎回ほぼ同じポイントで漂いながら動かないので、竿を置いて待っていてもよいくらいだったが、この日は魚の姿がほとんどなかったようだった。
妻が釣りをする気がない姿で現れ、私とキッシーさんの後方で全体を見渡していた。釣り場もややダラダラした空気が流れていた4時19分だった、右6人目位の河口の釣り人にヒットした。ネタもないしこの人の喜びのシーンでも撮ってみるかと撮影を始めたところ、キッシーさんが「この人が撮るとバレるよ!・・・・やめなさいってば!」しかし、清さんが「大丈夫、あの人うまいから・・」なんて冗談を飛ばしていると、足元まで寄せた直後に本当にバレてしまったのだ。一同唖然・・・・・。オレ知ィーらないっと、オレのせいじゃあないってば!
あえて自分を弁護すると、あれは足元まで寄せておきながら油断してしまったのか、ラインを手で持とうとした瞬間にテンションがなくなっていたのがビデオを

残念でした
分析すると良く分った。
やっぱり、後方へ後ずさりしなければ危険が一杯なのが、タモを使わない釣りの落とし穴であるが、あの人の場所は後
方は川だったので難しいランディング場所だった。
おそらく誰も知らないことであろうが、妻が全体を見おろせるような釣り場の中でチェックしていたので、左河口近くでウキルアーを投げていたご老人がヒットしてバラしてしまった場面は、その隣の人でさえ気付いていなかったようで、本人しか知らない短いヒットシーンは沢山あるのだろう。
そしてこの日のたった1本のマスを釣った人も知り合いだったのだが、私の右二人目の畑山徹氏似のコマさんだった。コマさんはドングリウキでねばっていたところ、近くのモジリがふっと消えて下から食い上げるように銜えたところに、すかさずアワセを入れたのだ。いきなり大きくロッドが曲って迫力があった。格闘は1分もなかったと思うが、最後は砂と小岩の上をズリズリと引きずって終わった。
全体でも他に4本ほどバラしている状態で、結局このまま朝マズメが終わってしまうことになってしまった。後半は再び
dchiyanさんや清さんと談笑していると、キッシーさんの目前5mほどのところでマスが跳ねた!慌てて竿を振るものの
後の祭りだった。6時近くなると気温もずいぶん上昇してきて釣りをする気力も薄れてきたので7時前に納竿となった。
また、丁度この頃、変な人たちが私たちの左側に腰まで立ち込んで投げ始めていた。
車に戻ってみるとすでに気温が28℃にもなっており、外でのんびり朝食という心地良さではなかった。キッシーさんと車
内にクーラーをガンガン効かせてカップめんを食べるという贅沢をしながら、ビデオを観たり今後の対策を練った。
今回のようなグループ(チーム網走)での釣行の場合、どんな結果が一番面白くて気分が良いのかを考えてみると、二
人が同じ考えであることを知った。それはチカさんだけボウズということであった。なぜなら、昨年から同行していてボウ
ズが一番少ないからで、当然それは仲間から責められる原因となってしまうだろう。
充分に休息して落ち着いてから、フンベを出発する時の釣り場には、佐さんの父さんと先程入釣したフライマン他数人
になってしまっていた。
久しぶりだったので、斜里のミツバ商会へ寄ってみるとご主人と奥さんが入荷した商品の整理をしていたが、気さくに声をかけてくれて、しばらくマスの話で盛り上がった。
旭川ではほとんど売切れのスパイダーライン25ポンドや小物を購入できたので寄ってみた成果はあった。小清水の道の駅で顔を洗いすっきりしたが、気温はずいぶん高くなっていて暑かった。
網走市内に入って、たぶん寝ているであろうキッシーさんに電話を入れて起こしてから、おすすめというつくし釣具店を教えてもらい、ウキやルアーを買った。大きくはないがこじんまりとした中に見やすい商品配置がしてあった。

未明の釣り場
エサ用のイカを買おうと帽子岩近くにある三和スーパーへ行ってみると、腹を裂いていない丸まんまのカラフトマスがあ
り、中に1本メスが混ざっていて、しかも350円は安いということで、過去に例を見ないご購入となってしまった。不本意
ではあったものの、自分で釣ったものしか食べないという暗黙のルールなど頑(かたく)なに守っているから7月中に釣
れんのだと言い聞かせ、網走を後にした。途中の帽子岩駐車場には20台以上の車が止まっていたり、常呂漁港にも
珍しく10台弱の車があった。少しだけ気になったが、疲れもあったので寄らずに通り過ぎた。
18時前には自宅に着いたが、内陸の気温は高かったようで室内は蒸し風呂のようになっていた。さっそくマスを裁いて
みると、小さいがきれいな筋子が出てきて一安心したものの、この頃になってからやっと釣れなかった口惜しさに苦しめ
られ、頭の中が一杯になってしまっていた。





   ■ 常呂漁港

7月30日 この時期でもまだまだ早いカラフトマス釣りだが、早くも燃え尽きようとしていた。今回はいつものメンバーが
各地に散って朝マズメのみを狙うという予定になっていた。
私は2週連続の知床通いに疲れ果ててしまい出発も遅れたので、ポイント確認の為に常呂漁港に決めた。現地到着21
時半過ぎには誰もいないが、先週は少し魚が入ったという情報のせいか、その後数台の車が来ていたようだった。


7月31日 2時半の目覚ましを止めて二度寝をしていたようで、3時半過ぎに飛び起きた。外はすっかり明るくなってお
り、妻が夜中に暑さの為に窓を開けたせいで蚊に刺されたという。妻はかゆみに弱いのでこの時点で戦線離脱という
か外に出る気はなくなってしまっていた。
虫除けスプレーをたっぷりつけて蚊取り線香もぶら下げて、更に北見名産ハッカオイルもすりこんで出発。相変わらず高くて隙間の多いテトラポットは気が抜けず冷や汗をかきながら進み目的のポイントに向かったが、さすがに出遅れただけあって他の人が入釣していた。せめてその横に入ろうと思い挨拶をしながら降りていくと「今朝はさっぱり魚が見えないですよ」という。この時点で釣り人は5人程度だった。
早速始めるがすぐに蚊の猛攻に数ヶ所のダメージを負った。ここの蚊は服の上からでも刺してくるのだった。昨年妻が釣り手袋の上から刺され戦線離脱したことがあった。
私は2〜3分かゆみを我慢すれば気にならなくなるので、そのまま我慢して続けた。
途中、オシンコシンに入釣しているキッシーさんとレガオさんから連絡が入ったが、同じく魚の姿は全く見えず全体0本
ということだったが、フンベにJrと入っていたチカさんは、Jrがメスを釣ったと連絡があった。以前から「息子は天才
だ!」という親バカぶりではあったが、これによって親バカではなく天才とは大げさかもしれないが、確かなる実績を作
ってしまったことになる。いずれにしてもチーム網走の華やかな結果として喜んだ。
6時を過ぎて気がつくと、周囲全体で10人以上の釣り人になっていた。見た顔が多いので地元の人達と思われた。
時々目の前をはぐれマスがゆらゆらと通り過ぎるのみで小さな群れさえも通らないが、先週の釣行ですでに7月中の
Getは諦めていた。
よく晴れていて底が見えるほどの透明度があったので、今シーズン使用予定のルアーのテストをすることにした。エサをつけるとどんな泳ぎ方をするかなど、いろいろ試すことができた。
納竿して最上部から釣り場を見ていると、帽子岩からここに来たという旭川の方とお話をし、帽子岩は今朝1本釣れたと聞いた。どこも待ちきれずにやってくる釣キチがいるものだと、自分のことを棚に上げ思ったりしながら釣り場の様子をメモして車に戻った。
朝から気温が急上昇してクーラーなしではいられないほどだった。 
短時間の睡眠をとってから漁協前に移動してホタテの水揚げを見ていた。トラック一杯のホタテを積んで計量所に並ぶ姿は豪快そのもので、ボヤボヤしているとはねられそうである。
能取湖の入口にあるトイレの駐車場によってウエダーを干しながら休んでいると、帯広ナンバーのキャンピングカーが
トイレに止まっていた。見えるだけで子供が3人降りてトイレに入ったが、最後の一人が車に戻る前に何故か出発してし
まったのを妻が見ていた。少ししてからその小学高学年位の女の子が出てきたが、そこに車のないことを不思議そうに
きょろきょろしながら歩きだし、国道まで出て歩き回ってから駐車場に戻ってきた。そしてしばらくしてから勢いよく親の
運転する車が戻ってきて女の子を乗せ、再び勢いよく走り去った。ずうっと見ていたが面白くもあり不思議な出来事で
あった。
お昼は少し早めに常呂レストハウスに入ったが、早くも一杯になっておりその人気をあらためて知ることになった。冷や
しラーメンは美味しくなかったが、ホタテづくし定食は美味しかった。なによりもクーラーが効いていて最高のオアシスと
なった。
昼食後は諦めが肝心ということで海に別れを告げ、自宅には15時過ぎに到着した。

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