![]()
● 万座毛〜辺戸岬
11月22日 目覚しは6時半に鳴った。少々辛かったが、すぐに起きてコーヒーを入れた。ラナイに出てみると薄暗い夜
明けのなかにも風景がぼんやりと見えてきていて、昨夜はわからなかった周囲の様子が見えていた。
シャワーを浴びてから、7時10分には朝食会場へ向かう。
「谷茶ベイ」という一階のレストランの和洋バイキング会場に入り、朝食券を渡すと自由席らしかったが席がない・・・ふと
見ると右側にたくさん空いている席があったのだが、暗い・・・。その中でも一番明るくて料理に近い場所を確保して、受 付時に貰った予約席札を置いて料理を取りに行く。 ![]() ![]()
ホテル前はビーチ レストラン前
残念ながら料理も口に合うものは少なく、それでも満腹になってからレストランのテラスに出てみたところ、目前には青
い海が広がり実に美しい。天気は曇りにもかかわらず暖かく、部屋はクーラーがなければ暑く感じるほどだった。
更に、昨夜行った中庭にも寄ってみたところ、これが沖縄の海だといえるほど、白い砂がきれいなコバルトブルーの海
だった。出発時間が早いので、のんびりもしていられなかったが、ラナイに一羽の来客があった。 ![]() ![]()
オーシャンビュー、確かに右上に海が見えた
しきりにこちらの様子を伺いつつも逃げる様子はなく、私がラナイに出ても距離をおいているだけで離れなかった。8時
15分には準備を済ませロビーに降りた。
キャッシャーで清算を済ませて出口に向かうと、添乗員さんが元気に迎えてくれて、外ではガイドさんも出迎えてくれた。
8時半からは若干遅れたが、バスが動き出してこの日も長ーい一日が始まった。
添乗員さんからのこの日のスケジュール説明が終って、ガイドさんにマイクが渡されたのだが、ガイドさんの声も違うし
急に老け込んだみたいだった・・・。私は目が少しばかり悪いのですぐには気付かなかったのだが、昨日のガイドさんで はなかったのである。
広く雄大な景色が広がっていて、晴れた日であれば海の色が青く美しかっただろう。 ![]() ![]()
県の天然記念物に指定されているこの万座毛は天然の芝が自生していて、この芝が「毛」の由来でもあるそうだ。
バスは次の目的地に向けてすぐに出発!
ってしまいそうになったが「自宅に戻って食べてみると、意外に美味しくなかった・・・」と言っていた知り合いの話を思い 出したことと、一週間しか持たないので、まだ早いと思い止まった。
バスが駐車していて、そこから大勢の修学旅行生が館内に入ろうとしていた。
添乗員さんから団体入園券を受け取り中へ入ると、園内のガイドさんが私達を中へと案内しながら庭のような大きくは
ない坂道の園内に実っている「姫パイン」「サンゴパイン」などの珍しい小さなパインや、「スナックパイン」のようなポピュ ラーなものまで、色々なパインを紹介してくれた。 ![]() ![]() ![]()
ナゴ・パイナップル・パーク スナックパイン 姫パイン
そのまま私達はワイン館の中へと案内され、パインからのワイン作りなどの説明を受けた後はプラスチックのコップを
手渡され、1番から3番までの味が違うワインの試飲をすることになった。
ない状態となる。
園内1階には売店があり、その奥に蝶々園があるようだが私達は申し込みをしていなかった。2階へ案内されると、広
い食堂のような内部には、これから訪れると思われる大勢の昼食客の準備が済んでいた。 ![]() ![]() ![]()
蝶々園 海鮮飯
昼食は「海鮮飯」という琉球の宮廷料理で、ご飯の上に色々な具をのせて、その上から昆布だしがメインの熱いスープ
をかけて茶漬けのようにいただくものである。今は沖縄の郷土料理と聞いたが、これがなかなかいける!
外は急に降り出した雨でバルコニーまで濡れ、雷まで鳴っていて、これが天気予報どおりだったのでなんとなく納得して
諦めていた。
食後は集合時間まで余裕があったので売店でもと思っていたが、階段の上から見る限り女子高生で一杯になってい
て、とてもそこに入っていく気はしないほどだった。
食後に一服をしたいがバスの中にタバコを忘れ、この雨と雷の中をタバコのためだけに戻る気もせず、恨めしく待ち時
間を過ごしてから、二人で一本の傘をさして集合時間の正午前にバスに戻った。
強い雨が降り、遠くではあったが雷も鳴っているなかを10分位は歩いただろうか、ようやく水族館の入口までたどり着く
ことができた。美ら海水族館はツアー別料金の希望者だけだったが、予めバスの中で希望者を募ったところが全員入 館希望だったので、1800円の入館料金が1440円の団体料金となる。 ![]() ![]()
ようやく見えてきた水族館 タッチプール
入口で入館券を手渡されたところで喫煙所で一服してから中へと進むと、タッチプールが出迎えてくれてヒトデやナマコ
中へ入って待つことにした。
12mにも成長するこの魚は、もちろん魚類の中では世界最大である。にもかかわらず性質はいたって穏やかで、動物 プランクトン等の小さな餌しか食べず、ダイバーが近づいても逃げようとはしない。 ![]()
他には、マンタの通称でお馴染みのオニイトマキエイが大きく、幅6.8m、体重2tの記録があるが、更に大きくなると推定
されるほどで、こちらも小さなプランクトンが餌となる。また、人工飼育はこの水族館が世界で始めて成功している。
巨大水槽の魚たちを満喫してから深海の魚たちを見て、最後に売店に寄ったときだった・・・。
突然店内の照明が消えた!後で聞いてわかったのだが雷による停電だったようだが、職員も何食わぬ顔で作業を続
けていたし、館内放送もなかったので沖縄では停電は日常茶飯事かと、この時は思っていた。
は出発できない状態だった。
が戻ってきて、一部の人たちも私達のところに避難していると、雨が階段を川のように流れ、目の前に滝ができている ほどだった。
気持ち悪かったので、このままホテルへ直行してもいいかな?と思っていたが、最終的に数人が希望していたのでバス は辺戸岬に向かうことになった。
岬は沖縄最北端の場所で片道1時間半以上かかるらしく、海岸線をひた走っている間も雨は強く降り続け、雷鳴は閃
光の後に車内にまで大きな音を響かせていた。
ガイドさんも話の途中で、その恐怖に思わず声を詰まらせるほどだったが、今帰仁城跡で雷鳴が鳴り響く中でのあの
行動力は何だったのだろうか?仕事に対する責任感の強さからだったとするなら驚きだ・・・しかし、あの場面では責任 者である添乗員さんが中止すべきだったのでは?
まあ、済んでしまったことはさておき、貯水能力が少ないと言う沖縄の大雨は赤茶色の土を海にまで泥流となって運
び、コバルトブルーの海は赤茶色に染まって、所々で海の色が全く違う。 ![]() ![]()
コバルトブルーの海が・・・ 深刻な増水?
長い時間の観光ガイド中にはガイドさんの歌もあり、沖縄版唱歌「えんどうの花」を聞かせてくれた時には、車内の穏や
かさとは反対に路肩に溜まってしまった雨水に警戒している道路関係か工事関係者かはわからないが、腰まで水に浸 かっている人の姿もみられた。
嵐は北へ向かっていたので風雨と雷はいつまでも続き、それでも辺戸岬に着いた時には少しだけ収まっていた。
生憎の天気のために奄美大島は見えるはずもなく、岬まで行くこともせずにレストハウスに入ってみると真っ暗だった
ので営業していないのかと思っていたが、バスの運転手さんから聞いた話では停電中らしかった。
大きな沖縄のお墓が国道沿にいくらでも見ることができるのは、先祖に対する感謝の気持ちが昔ながらにきちんと継
がれていることで、利便性の良い場所に建てることによって、いつでも車で簡単に墓参りができるからだそうで、その場 所も町の中心部や家の横などが多く、本土のように目に付きにくい山や丘の上の決められた場所ではない。
なかには小さな家一軒分の、高さも2階建てほどありそうな大きな墓も見られた。沖縄ではお墓を建てることは一家の
一大事業というのもうなずける。
夕食は、中華コース・琉球料理(寿司食べ放題)・バーベキュー・洋食コース・イタリアンコースからの選択となるが、この
日は洋食コースの「オーガスタ」へ行ってみることにする。 ![]() ![]() ![]()
前日よりはランクダウン
メインディッシュの魚はクロダイのムニエル、肉はサーロインステーキだったので両方を、飲物はオリオンの生ビールを
注文して待つ。
サラダバーから好きな野菜を運びビールを楽しむんでいると、最初に運ばれた「本日のオードブル」は三種のアペタイ
ザー。メインのサーロインは美味しかったが、クロダイはソースのせいもあり今ひとつ・・・。
「パティシェの特製デザート」は生チョコレートベースで美味しかった。
お腹が一杯になったところでロビー横の売店へ行くと、修学旅行生で賑わっていたので、混雑を避けて軽く見てから奥
にあるコンビニへ。
場があるのは珍しかったし、外は涼しかったのでこの洗い場を利用した。
すっきりしたところで妻を待つ間は売店をウロウロ・・・なるほど、ここで暇なものだからついつい買物をしてしまうのかと
納得して、自分もその術にはまってしまう。
部屋に戻り、再び靴をドライヤーで乾燥させ、お酒を楽しみ、今夜の沖縄そばはと食すが・・・やっぱり普通のカップラー
メンだった。そば屋のおやつは、美味しくないことだけ記憶していて味は覚えていない。
そんなこんなで、この日も長く大変な一日で疲れてしまったせいか、23時過ぎには眠ってしまった。
![]() |