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■ 網走(帽子岩)
9月3日 網走帽子岩からは、この朝もホットな情報が次々と入ってきていた。仕事が忙しくて釣りに行けないと言って
いたはずのチカさんは連日の釣行で絶好調だというし、リンさんは少ない釣行をしっかりモノにしていたようである。で、 レガオさんはというと、この日もしっかり釣れていたようだった。
キッシーさんも連日の仕事前釣行に、この朝はたった一人ボウズの口惜しさを味わったそうで、夕マズメに再出撃した
努力の成果、見事釣り上げたと帽子岩の夕陽を見ながら私に電話をしてきた。私にもぜひこのポイントで・・・というお 誘いだったが、やや遠いということもあり断ってしまったのが、後から思うに私の運の尽きだった気がした。
19時に自宅を出発、やや疲れ気味ではあったが、私が到着する頃には現地駐車場で待っていると言うキッシーさんの
元へ向かった。しかし、再び電話が入り、連日の疲れの為に早寝するので自宅待機すると連絡が入った。
網走湖と能取湖の間を通過中には師匠からも、すでに現地入りしたという連絡があり、駐車場の空きが残り僅かだと
聞いて、翌日の混雑が想像できた。網走は程々に釣れていたのだった。
帽子岩駐車場に着いて、1台入れるようなスペースがあったので、お願いして車を寄せてもらおうと頼んでみたが、その
方は「広くドアが開けられる状態にしておきたいので・・」と言う。なんと了見の狭い人なのだろうか・・・トラブルは避けた いので、すぐに諦めて別の場所に止めたが、車のナンバーは「帯広」だった。また、ここにもこのナンバーか・・・・。罪を 憎んで人を憎まず・・・。
私たちの前で準備していた旭川の人と釣りの話になり、ついつい熱中していたところへタクシーが止まった。その中か
ら出てきたのは、昨年知り合いになった旭川の司さんとその仲間であった。早く着いたので市内で飲んできたと言って いたが、こんな楽しみ方ができるのも帽子岩の良い所かもしれない。
久しぶりに夫婦二人だけの静かな前夜となり、早く寝られるのは結構だが、なんとなく寂しい釣り前夜だった。
9月4日 少し早いかな?と思ったが、2時半に合わせた目覚しで起床。ポイントに着くまでには早くも沢山の釣り人が
準備をしていた。ポイントをみつけた私も準備をしていると隣の方が話しかけてきて、聞くとトマムから月に3回程度来る と言う。すごいなあとその時は思ったが、人のことは言えない自分に
アタリは微かにあるもののアワセを入れるほどのものではなかった。
そんななかでも師匠だけは不思議と、いつものように釣っていた。釣れないなあと何気なく師匠を見ると、竿が曲ってい
るという具合に釣れているのもいつものパターンだった。
キッシーさんたちは予想通りに釣れていたようで、今シーズン初の網走と言うtanさんも2本釣ったと連絡があった。
隣のトマムの方にヒットしたので、朝の約束どおりにタモ救いに行ったが、残念・・・バレてしまった。それでも昨日1本釣
っているせいか余裕があったように見えた。 ![]()
なんとなくダラダラした、キッシーさんといるような釣りになってしまい、こうなったら師匠の専属カメラマンでもやろうと決
めて釣れる度にカメラを向けていた。
見える範囲で全体25本程度だろうか、期待したほどは釣れていなかった。7時には、車に戻り休憩したりしていたので、
やる気もなく釣れる可能性も自分でなくしていた気がする。
この日の朝食はカップめんであったが、釣り場にコールマンのガソリンストーブとやかんを持ってきていたのだ。こんな
ところで食べるカップめんはご馳走で、熱いものを食べることができる喜びはその場でしか判らないだろう。
た。金髪頭に細い眉は、一見ヤンキーのようにも見えたが、どうしてどうして礼儀正しい人物であった。貸したタモは柄 までタオルで拭いて返してくれ、お礼の言葉遣いも立派なものであった。人は見かけで判断してはいけないことを彼に 教えてもらった気がした。
エサも少なくなっていたので納竿し、駐車場に戻って昼食を食べてから買物に出かけた。再び駐車場に戻ってから、妻
は昼寝をしていたが、何となく寝付けなかった私は再び釣り場へ向かった。
キッシーさんの勧めるポイントへ行き、隣のおじさんとお話しをしながらキャスティングをしていたが、その人も帰ってし
まい、一人でボーっとしている所へ妻がやってきた。
太陽が雲間に隠れ、海と雲と青空のコントラストが巨大な絵画のように見えたのは、きれいというよりも怖い感じがし
た。
網走はお祭りの最中だったので、それとは全く関係ないが飲みに行こうということになった。レガオさんのひと仕事を待
つ間に、久しぶりにメガ弟さんと車内で楽しくお話をすることができた。しかも、市内まで車で送ってくれることになり、師 匠夫婦・レガオさんにレガオママ、私たち夫婦を2回に分けてランボルギーニでピストン輸送していただき、ブオーンとカ ッコよく去って行ったメガ弟さんだったが、翌朝は地元ローカルポイントで撃沈の運命が待っていたのだった。
6人で飲みながらする釣り談義は楽しく美味しいものだったが、こんな楽しみも可能なのが網走の素晴らしい部分でも
あった。タクシーで戻ってみると、見た事のある親子がお出迎え、なんと!チカさんとチカJrだった。翌日はチカさんや ウルシさんのグループが大勢やってくると聞いた。きっと賑やかな帽子岩になるであろう。
お酒のせいもあって、この夜は意外と早めに眠ることができた。
9月5日 張り切って1時に起きようとした朝だったが、目覚しを0時50分ではなくて12時50分に合わせていたため、妻
の目覚しの2時半に起きてしまった。外は早くも沢山の釣り人が歩く音も聞こえ、絶望的な気分のまま準備を急いだ。 出発前にレガオさんを起こして、とりあえず大急ぎでポイントを目指した。
収して返してくれた。感謝!
4時過ぎ、薄明るくなってから他の人たちがキャスティング開始。少し遅れて私たちもロッドを握った。跳ねはなく、静か
な、波もほとんどない湖のような海面だった。しばらく続いた沈黙を破ったのは、やっぱりベストポイントの人だった。し かし、釣れたのはややブナがかったサケで、他人事ながら少しだけガッカリした私であった。
これぞ前期群のビックファイトというような引きと粘りのあるサケで、巻いても巻いてもドラグを鳴らして走ってくれた。
見えた魚体はお腹が白い銀ピカのオスで、サイズも大きそうであった。妻が待つタモの中に最後はスッと入ってくれて、
1週間ぶりというよりも、先週の1本目はすぐにネットインしたサケだったので、1年ぶりのような感じであった。
83cm・4、4kgの私にとっては大きなオスだった。
魚の処理をしてから、仕掛けが心配だったので新しいウキセットを付け直してから始めた。そして僅か15分後の5時25
分だった。
た。
メスだと判ったのは、1本目のオスを神奈川の釣り好きの叔父さんに自慢する為に発送用に腹を裂いて塩ふりしたの
だが、そのついでに2本目も腹を裂いた時、中から筋子が見えて初めて気付いたのであった。そういえば何となく顔が 小さくて優しいし、脂びれも小さくて尾びれの形もメスっぽかった。
レガオさんの知り合いの方たちも順調に釣れていたが、朝からお腹の調子が悪かった私は、後ろ髪を引かれる思いで
釣り場を離れ駐車場のトイレに走った。途中、師匠の奥さんとチカJrが座ってくつろいでいたので話しかけると、なん と!チカJrが一番釣っていて3本の竿頭だというからたいしたものである。もっと話をしていたかったが、お腹が悲鳴を あげていたのでその場を離れると、今度は一番根元で釣っていた司さんが話しかけてきた。今日は2本釣ったと満面 の笑みで喜んでいる彼の笑顔は昨年もここ帽子岩で見たものだった。ここでももっと話をしたかったがすぐに出発した。
司さんはこの後にもう1本追加したと翌日に聞いた。駐車場に続く砂利道にはブッコミのいつものおじさんが竿を立てて
いて、いつもの私ならば「今日は何本釣れましたか?」と聞くのだが・・通過。砂浜には珍しく数十本のブッコミ竿も立っ ていた。
目の前をゴムボートに乗った釣り人らしき人が一人現れ、見ていてもよく判らない動きをしていた。レガオさんがフルキ
ャストすれば届きそうな、釣りの邪魔になりそうな距離を横切って行き、しばらくしてからまた現れ、今度は目を疑うよう な行動を始めてしまった。なんと!定置網にボートを横付けして釣りを始めたのだ!そのうちにヒットしていて竿が曲っ ているのが見えた。釣り人なら一度は考える悪い妄想の釣堀を現実にしてしまうとは?明らかな犯罪であり、たぶん窃 盗罪になるのでは?
バレてしまった。
バラした本人もタモを持ったレガオさんも残念がった映像が最後に残ったが、単なるバラシではなく、価値ある貴重な
格闘シーンとして残ったことになる。
それから少し魚の気配がみられ、ベストポイントではヒットシーンが少し続いたのでネットに入るまでのサケの姿などビ
デオに収めて楽しんだ。
その後真面目にキャスティングを続けていると、またしても食い気のないアタリがあった。早い気がしたが、「フンベの
主」清さんに聞いた合わせ方を試してみたところ、掛かった手応えがあったので「もらったー!」とばかりにアワセを入 れると、まさかの合わせ切れとなってしまった・・・。
今シーズン初の合わせ切れではあったが、原因も判っていたのでさほどガッカリはしなかった。
いつの間にか眠ってしまっていたようで、目が覚めると16時半にもなっていた。昼前に納竿したのに、自宅に着いたの
は19時だった。
■ 網走(帽子岩)
9月10日 早朝から出かけた39号線で、車載レーダーがまた異常を知らせてくれたが、気付いた時はすでに遅く「捕ま
ってしまうのか?」と思ったが無事通過・・・?・・・。これで再び運を使ってしまったのか!とガッカリ!そんなこともあった が、心配は別なことに向けられることとなった。
網走は第四埠頭が長期閉鎖となったようで、第五埠頭では絶対に釣り座は確保できないだろう。帽子岩は波が高いと
キッシーさんや師匠から伝えられていたが、とりあえず19時に家を出発。
途中、チーム網走は全員が帽子岩を明日の釣り座とすることを決定、と連絡が入った。帽子岩駐車場は、この時期に
しては随分と混雑していたが、波はやはり高かった。早速、愛車シマノ号を走らせポイント付近を見に行くと、入りたい 場所に波はほとんどなかった。
安心したところで車に戻り、テレビを観ながらリラックスタイムを楽しんだ。この夜も静かで、二人っきりに波の音だけが
聞こえ、駐車場に泊まっていると思われる人たちもいつになく静かであった。
9月11日 2時半起床。ちょっと早すぎるかな?とも思ったが、キッシーさんはもっと早くにポイントへ向かうと話してい
た。ポイントへ向かう途中、真っ暗な闇の海へキャスティングする怪しい男と、見たことのある自転車を発見!キッシー さんであった。数日前まで、マス網が入っていたときには随分とウキが引っ掛かっていたポイントだったので、網が外さ れていると聞いてはいるものの、念のために針なしルアーで確認中だったという、さすが慎重なキッシーさんであった。
員が慌てて自分のポイントへ向かった。
左前方からの冷たい風も、キャスティングを始めてみると我慢できてしまうから不思議なものである。それでも寒さから
身を守るために、フードを頭に被った上から帽子を被っていた姿は、妻が言うように確かに変だったと思う。
ルアーは飛ばないうえに海水は濁っていて条件は悪かったが、釣り人の姿がはっきりと見え始めた頃、師匠が「キッシ
ーさん釣れているよ!」と教えてくれた。チーム網走の第1号はキッシーさんとなってからは、次々と周囲も釣れ始め た。師匠の隣の松さんにもヒットして、そろそろ自分にもと機会を待っていた。しかし、次も松さんにヒットしてしまい、師 匠は「こんなことは滅多にないことだ・・・。」そう言って驚いていた。
りやりましょう!」そう話していた。この日は釣れてはいるものの、その場所が限定されているような状態であった。そし て、群れも忘れた頃にパラパラとやってくるような気の抜けない釣りでもあったが、1本釣れると余裕から来るところの 余韻を楽しむ時間が長くなってしまうのだった。 ![]()
tanさんのヒットシーンは見られず残念ではあったが、車検のついでに釣りをしにきたのに、しっかり1本目を釣ってい
た。リンさんはテトラポットにラインが擦れてしまい、切られてしまってバラシだった、残念。師匠も1本釣っていたが、い つものように次々とはいかない最近の不調さであった。そして、妻にもヒットか?と思ったら痛恨のアワセ切れ!
駐車場に近いポイントは高波を被ってしまうほどの危険な状態だったので、釣りをしている人は少ないが、その反対側
の川には密猟者が並んでおり、横並びの行列は50人以上はいたであろう。
今年から特に取締りが強化され、随分と逮捕者も出ていると聞いたが、この日も帽子岩だけで5人以上逮捕された。罰
金だけではなく、大切な道具もすべてそれに関わったものは車でさえ没収されてしまうのだ。
左側の少し離れたポイントに昨年何回か一緒になった、旭川から来ている人を発見した。この人の服装は目立つので
すぐに判った。自分の周囲は全然ダメだと話していたので、私の数人横の僅かに空いているポイントを教えてあげた。
市内から聞こえてくるお寺の鐘が知らせる6時になると、風もいくらか弱くなり、後方から昇った柔らかな暖かさの日差し
も、じわりと体を温めてくれていた。
どの部分だった。いつもならばここでリタイヤという妻だったが、なんとこの日は気合が入っていたのか、駐車場に予備 のロッドを自分で取りに行った。
妻が昨年使っていたダイワのファントムVRを車から持ってきたので、キッシーさんが「軽いし柔らかいねー」などといっ
て触っていたが、再セットアップも済ませて私たちも真面目に釣りをしようということになった。
れていなかった本人の点検ミスだった。
たのだった。
釣りをしないでおしゃべりばかりをしていたが、全体的にも釣れなくなった昼過ぎに、ゆっくりと片付け始め納竿した。
この時点で師匠は珍しくたった2本しか釣っていないのが不思議だった。
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