10月のオホーツク Vol.3



   ■ 網走港(第五埠頭)

10月22日 網走地方は波3mで風も強く、翌土曜日は7mの予報だった。キッシーさんと、現地入りしている師匠からも
帽子岩は無理との事だったので、すでに現地入りしていた洋子さんを連れて第五埠頭に入った。
船の横で、アンカーロープが目の前という良くはない場所だったが仕方ない。3人でのんびり車内で過ごしてから23時
過ぎには寝ることにした。


10月23日 さすがに10℃を切ると寒く、風も冷たかった。予想通りほとんど釣れない状態が続いた後に良さそうなポイ
ントで数本釣れただけだったが、一度味わったことのあるあのアタリが始まったのは5時50分頃だった。
軽い聞きアワセをしてみるとやはり奴が釣れてきた。そう、キュウリである。私が釣ったのは23cmほどだったが、隣の人が釣ったのは30cm以上はありそうな大キュウリであった。
  その後、目の前15mほどのところでアタリがあって、タイミングよく合わせたものの痛恨のアワセ切れをしてしまった。そのウキはしばらく同じ位置で動かなかったので外れたか?そう思っていると急に動き出して海中深く消えてしまった。
妻はキャスティングしたばかりだから・・・そう言って回収してく
れなかった。結局、この日は1バラシで終了。師匠もキュウリ1本と1バラシ。
途中ヒデボさんが現れて、しばらくお話などしながら寒いがのんびりした釣りとなった。妻も私も集中力は朝からなくなっ
ていて、寒いので車内にいる時間が長くなり、久しぶりに本来のこの時期のアキアジ釣りを味わった気がした。

    

洋子さんは翌日が仕事だったのでお昼には納竿したが、途中の白滝では吹雪だった 
と連絡があった。寒いはずである。微かな希望を持って夕方帽子岩に行くも、凄い波で翌日は絶望的だったが、それで
もそこに泊まることにして師匠夫妻、キッシーさんと市内へ繰り出した。楽しく美味しい時間を過ごしてから車に戻るが、
風は北に変り強くなっていた。


10月24日 夜中には雨と風で数回目が覚めたが、4時に目覚しで起きた。師匠と相談してから再び寝ることにする。
明るくなって海を見るも波は6m以上だったので埠頭へ向かうことにした。この時、帽子岩では40人以上の人が釣り場
で無茶をしているようで、釣りたい気持ちは分るが命を危険に晒してまですることではないだろう。
6時半過ぎに開放中の第四埠頭へ着くと、先に来ていた師匠の隣に入れてもらえることになった。隣の人に聞くと朝か
ら誰も釣れていないとのことで少し安心?風は後方からで、弱いということが帽子岩に比べるとウソのようだった。朝日
が正面から昇る頃ようやく準備完了。妻はやる気が全くなく車内で寝ていた。
しばらくして師匠がアワセを入れる音が聞こえたが「乗らんかったね・・・」、さらにもう少ししてから私にもアタリがあり、気がせいていたのか早かった・・・。
師匠の隣の小学生の女の子にヒット!型は小さいがまあまあのサケが釣れた。ここまで全体2本という状態に希望は失せていた。天気はめまぐるしく変り晴れたり雨が降ったり落ち着きがなかったが、波の心配がない分だけ気が楽だった。師匠のラインに隣のラインが被ったのを避けて半分ほど早巻きしてリーリングし始めた時に師匠にヒット!私がタモ入れをしようと待ち構えると、見えた魚体は希望していた銀ピカではなかった・・・と思った瞬間にバレてしまった。
マズメが終わってからウルシさんがやってきて、久しぶりに師匠と3人並んで楽しいお話をしながらのんびり釣りを楽しんでいた。
少し離れた場所でカモメがヒットしていたが、この日は2度も同じような場所でカモメのヒットを見てしまった。
この頃は雨も止んでいて晴れ間が見えて、寒いことを除けば最高の釣り日和になった。そんな中で師匠にヒットして、ウ
ルシさんがタモ入れという、昨年の同じ頃見たようなシーンがあり、無事銀Cプラスの小ぶりサケが釣れた。
ブナはほとんど釣れない第四埠頭で、全体でも15本程度だったろうが、これが本来のこの時期のアキアジ釣りである。
更にその後ウルシJrが一人で現れ、空き始めていた釣り場はどこでも釣りが出来そうだった。   
夕方に期待が持てそうな埠頭だったが、雪と凍っていそうな道が心配だったのでお昼前に納竿した。高規格道路では
道路以外に雪が残っていて、気温は3℃でぐっと寒くなっていた。自宅には16時過ぎに到着、2ヶ月ぶりのボウズも意外
と爽やかな気分だった。





   ■ 網走(帽子岩)

10月29日 10月最後の釣りとなる週末出撃だったが、先週の高波が続いていると聞いていたので、天気予報の波1m
も信用してはいなかった。レガオさんと相談の結果、第四埠頭が開放中でいて日中の偵察によると、釣果はまずまず
ありそうだという。この日は休日だったレガオさんが埠頭で待っていてくれることになった。
出発直前に洋子さんから電話があり、この日の朝からお昼頃まで八代さんと帽子岩にいたそうだ。洋子さん、八代さん
ともに4本ずつ釣ったと言う話を聞いて即時レガオさんに電話、レガオさんはすぐに帽子岩に向かった。
キッシーさんはサケ釣り終了モードのスイッチが入りかけていた状態だったし、今回は埠頭でのチカ釣りを楽しみにして
いたので、果たして帽子岩に来るのだろうか?心配ではあったが「彼はきっと来る!」そう信じていた。
18時45分出発、満月に近い丸い月が雲の少ない星空に輝き、翌日の天気の心配がないという安心感からも気分は良
かった。帽子岩駐車場に着いて、すぐに楽しいひと時が待っており、レガオさん、キッシーさん、師匠夫婦で0時過ぎま
で若干飲み過ぎ状態で解散した。
駐車場はまだまだ空きスペースが残されていて、いつもの帽子岩に戻っており、何となくホッとした気分で寝酒を少し飲
んでから床に入った。


10月30日 4時起床。準備を済ませ外に出ると・・・なんと!レガオさんが準備を済ませて「おはよう!」元気だった・・・。
まるで別人を見ている気分だったが、こんなことも起こるのがチーム網走の意外性?キッシーさんはすでに釣り場へ行
ってしまっていた。
ポイント付近もこんなに遅い時間なのに空いていて、どこでも入釣できる感じだった。しばらくすると5時20分過ぎである、斜里方面から山際が明るくなり始めるが、明るい月夜だったので左程明るさを感じなかった。風は左からやや強めだったが、寒さは感じない程度の清々しい朝だった。
今回のポイントは後方の河口からの波を避けた所で、少し右にとっちポイント'04がある。あくまで快適さを優先しており、釣果は二の次であった。
今回はチーム網走内で唯一、その日の第一投でGetしていないレガオさんにみんなが注目していた。この日はレガオさん一投目のリーリングが完了するまで全員キャスティングせずに見ていることにしていたのだ。そしてレガオさんの第一投!周囲では数本釣れていたので、今日こそはと、本人だけでな
く仲間も期待して固唾(かたず)を呑んでいた。右に流れがあるようで、少しずつウキがレガオさんの右隣にいた私の方
へ寄ってきていて、残り数メートルで巻き取らなければならない絶体絶命の状態が近づいている時、私の目の前でウキ
がスッと沈んだ・・・。だが、二度だけ沈んで終わった。
あーあ、みんながそんな言葉を発する中、全員がキャスティングを始めた。そしてレガオさんが2投目にヒット!しかし、
痛恨のアワセ切れで、少しの間ウキが見えたものの沖へ向かって消えてしまった。

         

5時39分、私にヒット。なんだかすごく軽くて死んだマスを釣っている感じがするほど手ごたえも重さもなかった。そうして
いるうちに妻にもヒット!しっかり合わせていた。私のサケは判定は銀Cマイナスだが腹部に大きな傷があり痛々しい
かぎりのオスザケだった。妻もレガオさんのタモを借りてネットインしたが、同じような判定のメスで2本ともすぐにリリー
スした。
5時49分、妻にヒット!自分でタモ入れに挑戦するものの、左手にロッドを持っているのにタモは左にあったので、時間は少しだけかかったものの無事Get!ブナBのオスをリリースした。この日使っていたタモはアルミの3本固定式だったので魚が入ってから、陸まで運ぶのが大変だった。波は全くなく、海面に近い場所だったので柄を1本
外。して使うと丁度良い長さになった
釣れそうな感じがしたのは僅か15分程度の時間帯で、この後はアタリはおろか全く釣れそうな気がしないいつもの例年どおりの帽子
岩となってしまった。
6時13分、再び妻にヒット。ブナAのサケで、後から写真で見ても性別は判らなかった。全体に釣れないので、早くも川に
向かってキャスティングする密猟者も現れ、納竿する人も見られた。目前の海中には濁りがあるものの小魚が沢山泳
いでいるのが見え、仕掛けがあればチカやワカサギが釣れそうだった。
7時03分、ヒット。これまた元気のないサケで、あっという間にタモに入ってしまうブナBのメスだった。ブナBだけあって体
の表面から出る不気味な粘液が大量だったので、リリース後にネットは何度も洗うことになった。
7時30分、ヒット。期待などしていないが、ヒットした瞬間はやはり銀ピカか?そんな想いはあるが、結局ブナB、しかもマ
イナスだった。またもやメスだが即刻リリースした。
         

帽子岩の奥に遊びに行っていたレガオさんが帰ってきて、先日の高波で出口がなくなった溜まり場にサケが泳いでいる
と興味深い話を聞かせてくれたので、早速見に行くことにした。確かに30匹ほどはいるだろうか?黒くなったサケがゆっ
たりと泳いでいるのが見えた。親子連れの二人が釣ろうとしていたが、果たしてここは釣っても良い場所なのだろう
か?考えたが、場所的にはOKかもしれないとも思ったが、すべてブナだし釣っても面白みはないだろう。
3人でしばらく見ていたが、徒歩のレガオさんを置いてキッシーさんと釣り場へ戻った。遅れて戻ったレガオさんがキャ
スティングを始めた8時02だった。レガオさんにヒット!そのまま引き伸ばしておいてと告げてビデオの準備を始めると、
レガオさんもなかなかの役者で、動きのほとんどないサケを相手に右へ左へとモンスターと格闘しているような動きを見
せてくれた。ひいき目に銀Cマイナスのメスザケだったが、トバ用にキープしたレガオさんであった。
それから間もなくサケ釣りにも飽きてしまったレガオさんは幸運な発見をしたのだった。それは、捨ててあったチカ用のサビキで、目の前に沢山群れていたチカやワカサギを釣るには願ってもない落し物であった。
さっそくシーホークにセットして釣り始めると、投入してすぐに次々に釣れはじめた。始めのうちはリリースしていたが、私が欲しいと言うと、持ってきていたバケツに入れてくれ、型の良いチカが入れ食いとなった。
これを見ていたキッシーさんは元々チカ釣りがしたかったので、レガオさんからロッドを奪って楽しみ始めたのであった。見ていた私も二人がケンカにならないように「今、車に戻ってチカ用の竿と仕掛けを持ってくるから・・・」そう言って駐車場
に戻ることにした。
駐車場の前の砂浜ではブッコミ竿が林立していて、この時間でも立てているということは釣れているのか?しかし、人の
姿に動きはなかった。
車内で休んでから釣り場へ戻りキャスティングを始めると、師匠夫婦がのんびりやってきたが、予想通り師匠は二日酔
いの様子だった。
10時48分、気のないアタリがあったので、誘いは難しかったがなんとか合わせることができて、ブナBマイナスのメスがタモに入った。しかし、リリース・・・・・ここまで二人で7本釣ったものの1本もキープしていなかった。ここで私は再び車に戻って休憩タイム・・・駐車場も空いていてのんびりムードが漂っていた。
釣り場へ戻ってみると、周囲でもチカ釣りを始める人が現れ、サケが釣れない帽子岩に異色のチカ釣りだけが活気づいていた。レガオさんは仕事の為に午前中で納竿。離れた場所に入っていた師匠もアタリすらないと何度も散歩に来ていて、好天と暖かい気温がのんびりした空気をつくってくれていた。
人はいるのだが、ざっと見たところサケ釣りをしている人は15人程度で、動きはほとんどなさそうだった。
昼食後、妻は地べたでお昼寝タイム。私とキッシーさんは少し真面目にキャスティングをと始めてみると、12時25分、キ
ッシーさんがやる気のないアタリをものにした。すぐにビデオを用意して撮影を始めたが、目の前のサケはクネクネと動
きにハリがない・・・少しだけ暴れさせてからツルンとネットに入った。黒くなった魚体がオスザケの迫力を引き立ていた
のが印象的だった。
そして12時45分には私にもやる気のないアタリ・・・そしてヒット。お腹が白いサケが見えてきたので期待できそうな予感・・・。ネットに入ったのは銀C判定で、お腹がふっくらしたメスだったのでキープすることにした。
このサケは魚体の割には良い筋子が入っていたし、この後は全体的にもほとんど釣れなくなったのでキープして正解であった。
その後、師匠がレガオさんが入っていた場所に入り釣り始めるが、誰にも全くアタリすらなくなってしまい、潮止まりの時間が近づくにつれ不気味な、匂いがしそうな浮遊物が目の前に溜まってきたので釣りを中止して休んでいた。
  しばらく休んでから私と師匠は再開したが、妻とキッシーさんはテトラポットの上で眠ってしまった。
ここまで師匠は依然アタリすらないという状態だったので、この日は暗くなるまで楽しもうかと考えていた。夕暮れがせま
ってきてキッシーさんと妻もキャスティングを始めたが、全体3本程度しか釣れずウキが見えなくなる前に終了した。
キッシーさんの隣でチカ釣りを休まず続けていた人はゴミ袋に半分ほどの大漁で、持って帰るにも大変そうな量であっ
た。
暮れるのは早いもので、片付けが終わった頃には真っ暗になってしまっていた。 
常呂町で夕食を済ませ、自宅には20時過ぎに着いたが、前夜祭の疲れがどっぷり残っていたので、片付けもせずに早
めに眠ってしまった。

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