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■ 大雪つりぼり(管理釣場)
5月8日 週末は生憎(あいにく)の天気で、予定していたオホーツク釣行を中止せざるを得なかった。連休最終日の、
それも午後になってようやく雨は上がったが、気温は低くて肌寒い曇り空だった。
大雪つりぼりは子供の日の前日に、弟一家と母がエサ釣りでヤマベを100匹近く釣って、その場で料理してもらい楽し
く遊ぶことができたと話していたことを思い出し、釣りの禁断症状を緩和するためにふらっと出かけてみることにした。
午後4時に近い時間で、しかも連休中に沢山のアングラーにいじめられ、すっかりスレてしまっているだろうと思われた
が、この時間であれば釣り人は少ないだろうと思ったからである。
寒さのせいである。
教えてもらったルアー用の池は奥のほうにあると言うので車で移動してみると、意外にも先客があり、釣りをしていたの
は男性だけだったが、女性の方は見ているだけであった。聞いてみると2時間で2匹しか釣れていないと言い、私たち と入れ替えに納竿して帰ってしまったのは、私としては寂しくて残念であった。 ![]() ![]()
初物も50cmクラスだった。 しなる鱒レンジャー
とりあえず、風があったのでキャスティングする方向は決められてしまい、初めて使うルアーを試してみた。追ってくるも
ののなかなか食いついてくれないのは普通のルアーにはスレきってしまっているのだろうかと思い、特殊なものをキャ ストしてみた。するとすぐに1本目がヒット!なかなか元気なニジマスで、ドラグを鳴らしながら元気に走ってくれた。ラン ディングネットに入れたが、このネットでは少々小さすぎたようであった。魚には触れずに優しくリリースして一服・・・釣り 堀も面白いもんだと思った。
時々、サケのような激しくてしつこいライズをみせてくれて、狭い池の中で暴れる魚にドキッとさせられ、フライならもっと
釣れそうだなと思ってしまう。
イレにも行きたかった。この池からトイレまでは簡単に歩いて行ける距離ではないし、まだ40分ほどしか釣っていなかっ たが、納竿することにした。4種類のルアーしか試せなかったが、初めて経験した釣り堀もなかなか簡単ではなく、むし ろ難しいものだという事実がわかった。
■ サロマ湖(栄浦港)
5月13日 この時期に稚内沖10km付近に流氷があるというから驚きだ。オホーツクの海釣りも遅れ気味なのか?
それならばまだいけるかと、サロマ湖に出かけてみることにした。
前回と同じ道の駅サロマ湖に着いてみると、旭川ナンバーのキャンピングカーが車中泊をしている様子・・・彼らも翌朝
は釣り?なんて思ってしまうのは釣り人だけだろう・・・そんなわけないのに。いつものようにくつろいで、ミノーイングのビ デオなぞ楽しみつつ一杯やって寝ようとしたが、ディーゼルエンジンのキャンピングカーがエンジンをかけっぱなしで過 ごすようなので、少し離れた場所で寝ることにした。この日は他にも数台の車中泊車がいたので、何となく暖かい季節 がやってくるのだと思ったのもつかの間で、外へ出てみると氷点下に近い気温となっていた。
5月14日 前回は早起きしたにもかかわらず、結局釣れ始めたのが9時近くなってからだったので、目覚ましは6時に
合わせていた。朝寝坊を決め込むと、その時間になってもなかなか起きられないもので、すでに日が昇っていたにもか かわらず、起きあがるまでは時間を要した。
それでも栄浦港に着いたのは7時少し過ぎだったが、前回の釣り場どころかいつもの場所では入る場所など全くなかっ
た。気合が入っていないというよりも、カレイを釣ることに命をかけているわけでもなかったので、何となく対岸にあるポ イントへ向かった。
それではと、彼も車に戻り朝食タイム・・・私たちも慌てずゆっくり朝食を食べた。天気は雲ひとつない快晴であるからい
つだって釣りができるのだ。
人が一人、みんなが程ほどに釣れるという退屈しない状態であった。私以外は一人1本しか竿を出していないので隣同 士が近い、和気藹々とした雰囲気であった。
しかし、午後からはぱったりとアタリがなくなってしまい、この北見の方がいなければとっくにやめてしまっていたかもし
れないが、時々釣れる大きくはない黒ガレイを釣りながら会話のほうを楽しんでいた。対岸はあまり釣れていなかった ようで、この時間にはほとんど人気がなくなっていた。
先端で頑張っていた十勝の人は寒さに負けたと言って戻ってきたが、私たちの横でしばらくの間釣りの話などで盛り上
がり、幾分かの未練を残しながらも帰ってしまった。
昼からも全く弱まりそうにない風に負けた私は少しずつ片付けを始め、まだまだがんばると言う北見の方に別れを告げ
納竿した。
※1 調べてみるとこの魚は「ニシキギンポ」という、ごく普通にテトラポットなどで釣れる魚らしい。もちろん毒などはな
く、そればかりか東京の寿司屋などでは超高級魚として取り扱われていることがわかった。特に天ぷらにすると脂がの っていて美味この上ないそうだが、骨が複雑に配されているので調理人のなかには嫌がる人もいるくらいで、滅多にお 目にかかれない料理&味とのこと。しかし、天ぷらは時間が経過するとまずくなるのもこの魚の特徴らしい。
次に釣れてもやっぱり、それでも触れないだろうと思う・・・ムロランギンポよりももっと気味悪いが、顔は意外と可愛いの
が救いか?
サロマ湖の白鳥が去った水辺には鴨のような鳥が小さな群れをつくっているだけで、寂しくなった気がする湖の脇を走
り、道の駅サロマ湖で休憩して、すぐ近くの富武士漁港を覗いてみた。岸壁の細い道の先端まで車が入っていて、遠目 ではあるがひらひらしたカレイと思われる魚が釣れていたのが確認できたところで、その場を離れた。沢山釣れたこと は確かだったが、自宅に持ち帰ったキープサイズは僅か5枚だけである。
■ 大雪つりぼり
5月22日 渓流のルアー釣りができなかった不完全燃焼状態を解消するために、再び大雪つりぼりを訪れた。午前中
に行ったほうが午後よりも良いのかもしれないが、混雑した状態ではしたくないし、用事を済ませた最後となってしまう ために仕方がないのである。
今回はヨリがかかってしまうルアーを多用したために、ラインがねじれてしまいバックラッシュに何度も悩まされるという
ハプニングがあり、随分と時間とラインの消耗があった。そして次々にバラシ・・・どういう訳だか乗らないし外れてしまう のだった。そんなこんなで苦労しているところに釣り堀の管理者が現れ状況を説明したところ、やはりこの時間帯にな るとルアーにもスレてきているから難しいとのこと。この池にいる魚種はニジマスの他にオショロコマの50cmオーバー、 イトウ、銀ザケがいるという。少し話をしてから管理者は消えた。
暗くなってきたし、トイレにも行きたいなあと思っているところに管理人さんが現れ、「時間ですよ・・・」と教えてくれてから
納竿した。うーん・・・・・ここでも不完全燃焼だ。
■ トヨマナイ川(天塩川水系)
5月28日 天塩川に流れ込むトヨマナイ川は、中川町のキャンプ場のすぐ横を流れていた。何年か前のキャンプでは、
そこで釣りをしている人がいたので今回試してみようと思っていたのである。しかし、前回とは大きく違っていたのは倍く らいもある水量であり、水も僅かだが濁っていた上にウエダー
あまりにも虫が多いことと、ライズがないことに諦めてテントに戻った。しかし、二度あったあの手ごたえに夕マズメか早
朝の釣りを考えていた。
5月29日 昨日の手ごたえを確かめたくてポイントへ向かったが、突然大きな鳥が2羽飛び立ち驚かされた。アオサギ
程の大きさの鴨のようなカラフルな色合いの鳥だった。あんな鳥が、羽を休めていたのかエサを食べていたのかわか らないが、これで魚は釣れそうな気がしなくなった。
じが強くなるなるもので、野生を知っていると尚のこと野生に臆病な自分がわかる。
数個のルアーを対岸の柳に奪われたものの、満足して納竿。小さな川で早朝の貴重な時間を遊ばせていただいたよう
な想いだった。
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