7月の釣り vol.2



   ■ フライ修行 in 厚和

7月18日 三連休の知床カラフトマス釣りは、モロに不漁年そのものだったような様子が、dchiyanさんや、のすかんさん
のホームページの日誌や掲示板をみてわかった。しかし、沢山の知り合いに会えなかったのは残念に思っていた。
この三連休を休養のために使ったわけだが、結局のところ最終日には近くにある釣堀厚和に行こうと思っていたので
ある。

留辺蘂町の天気は、午前中が晴れで、午後からは弱い雨が降るとあったが、雨はさほど気にならなかったので、のん
びり出発した。しかし、峠を下りた時から降り出していた雨が、急に強くなったり弱くなったり安定していなかった。11時
頃に到着、ここに来て3回目だが、初めての混雑ぶりであった、さすがに三連休だけある。とはいっても、全員で20人も
いないが・・・。
傘を差して料金の支払いに行くと、少し前までは雷が鳴っていたそうで、これでも小降りになったとのことだった。
車内で合羽を着ていると、急に大降りになりはじめたので様子を見ていると、すぐに小降りになったので、さっそく2号池
に向かったのは、雨の後には活性が高くなることを初めて来た時に体験していたからだった。
この日はいつものジンクスの「私が2本釣れてから妻が釣れる」が破られることになった。妻はニジマスをヒットさせて、ドラグをビュービュー鳴らして楽しんでいた。その後、再び雨脚が強くなってきたので私は車に避難したが、妻はそのまま続けていた。これは、釣れた人と釣れていない人の差というものか?
その後も雨は降り続いていたが、小降りとなっていたので妻と交代するように私が2号池でルアーをキャスティングしていた。ようやく私にヒットしたのは元気なニジマスだったが、さほど大きくはなかった。

ブラウンはあまり好きな魚ではない・・・
次に3号池に向ったときには、雨はほとんど止んでいた。
この日は、この池も混雑していて、ここでも妻が先にヒットさせていたが、黄土色で大きな斑点がある気持ち悪い魚と言
っていたので、たぶんブラウンだろうと思った。
しばらくここで楽しんでいるうちにお昼の時間となったので車に戻ったが、いつの間にか出ていた太陽の暑さで汗びっし
ょりになっていて、こんなこともあろうかと思って持参した着替えが役に立った。元々気温は高めなので、日差しが出る
と随分熱く感じられたものの、釣りたい一心でルアーをキャストしていた。次第にルアーへの反応が悪くなってきたの
で、ドライフライに変更し、先週ニジマスに良い結果が得られたフライをキャストしたが、フライは初めから見切られて関
心はみせるが食いついてくれなかった。もう一つ良さそうなフライをキャストすると反応は良いが、真っ黒なのでフライが
見えないという難しい釣りとなった。
ここだというところでアワセを入れたものの、バラシ・・・・・なんと、ティペットが切れていた。さほど強い合わせを入れた
わけではなかったのに。気を取り直して別のフライをキャストすると、今度は良く見えてしっかり食いついてくれて、中サ
イズのニジマスやブラウンが釣れた。やはりフライはドライが面白いと思った。その後はフライとルアーを交互に楽し
み、満足できる釣果を得ることができた。
池の上を高速で飛んでいるトンボがいたので観察していると、久しぶりに見るギンヤンマだった。しかし、その高速で飛
んでいるギンヤンマに池の中からジャンプする魚たちをみて驚かさ
れた・・・水面から50cmほどの高さだろうか?見事なジャンプだったが、ギンヤンマは難を逃れて飛んでいった。あの速
さで飛んでくるトンボを見極めて飛び上がるのだから、魚たちの目は相当に良いのだろう。
3号池も飽きてきたので4号池に行くと先客は4人で、何れの人もウェットフライのウキ付であった。見ていると、ほとん
ど動かすこともなかったので、フライロッドを使ったブッコミ釣りのようであった。先にスプーンで1本釣ってからフライに
変えてみたが、少し場所を変えただけで反応があるのが実に面白い。特にブラウンは元気がよかった。
夢中になっているうちに5時過ぎになっていたので、3号池に移動してからタバコを吸いながらフライの動きに集中して
いて、体が変な位置にあるときに食ってきた。すかさず合わせると乗った!意外とこんなときにヒットするものである。
注意さえ怠らなければ大丈夫という、自信がつくような一本であった。これで満足して納竿。
帰りは靄に包まれたような山の中を走ったが、石北峠を下りる頃には太陽が顔を出すほど天気は良くなっていて、大雪湖では、大雪山が雪渓を残し
ているのを見ることができるほど雲は少なくなっていた。





    ■ 丸瀬布武利川

7月23日 前回の武利川釣行では、ウエダーの水漏れというハプニングがあった。ひざに開いていた穴はパズ・デザインズのウエダーリペアシートを使って再補修したのだが、もしも水漏れが直っていないとすれば、リバレイの欠陥品だった可能性が高いが、3年も使った今ではもう遅い・・・。
川釣りをしていなかったので、ウエダーの役目は雨除けと防寒程度であった
のだ。
丸瀬布キャンプ場では、全ての準備を済ませてからビールを飲み、釣り新聞など読みながらくつろいでいた
が、ニジマスだのヤマメだのという文字や写真を見ているうちに、無性に釣りがしたくなり、妻の軽い誘いもあったの
で、すぐ近くの武利川に出かけてみることにした。   
夕食の時間も迫っていたので、軽く前回のポイントで試すことにしたが、結果は前回同様に小さなニジマスばかりだっ
た。しかし、妻には前回の2.7mから4.5mの竿に変えたエサ釣りで、待望のヤマメが釣れたのが唯一の釣果らしい釣果
といえるであろう。


7月24日 早起きして上流まで行こうとは思っていたものの、午後からの知床釣行を考えると無理はできなかった。
少しだけ早起きして、昨日のポイントから釣り上がって行ったが、あの上流にある大きな岩が多い、目を見張るようなポイントは全く見当たらなかった。
途中から林道へ出て、その先へと歩いたものの徒歩では無理と判断して引き返すことにした。1台の車も通らない静かな道を、木や草花を見たり、鳥の声などを聞きながら歩いているうちにキャンプ場が見えてきた。
場内を流れるポイントでは、子供たちがエサ釣りやヤスなどで魚を狙って夢中になって遊んでいたが、大きな滑り台の横を通りテントに戻った。
ウエダーを脱ぐと、問題の左足は・・・やはり濡れていた。





    ■ ウトロ(フンベ)

7月24日 フンベ到着は17時を過ぎていた。ざっと見たところ10台程度の車が見えたが、平日のこの時期にしては多す
ぎる感じであった。それもそのはずで、この日のお昼ごろに、FOSのdchiyanさんから頂いた電話の内容では、多い人
は5本も釣っているという話を聞いていたからであった。
さっそく釣り場に下りてみると、良さそうなポイントにキッシーさんの姿を発見、川を渡ろうとする頃には帰り支度を始め
ていたようで、リュックの上部に大きな魚の入った袋が見えたので、どうやらすでに釣り上げたようだった。わざと立ち
止まってこちらの存在をアピールすると、満面の笑顔で迎えてくれた。
実はキッシーさん、5年がかりの知床初Get!、しかも、7月中に釣るという二重の喜びを味わっていたのであった。
すっかり満足しているキッシーさんは、家族の待つ知床野営場へ帰り、私はその場所で今シーズンのカラフトマス釣りを始めることとなった。
夕マズメにアタリすら経験したことのない私は、周囲の「あそこにモジリが見えた!」などという言葉にもまったく気にせず、「夕方に釣れるわけないベ」と思いながらウキルアーをリーリングしていた。
しかし、近場のガヤのアタリとは別に、遠投したときのリーリングで強いアタリを感じた・・・グッと沈み、重さを確認したとこ
ろでアワセを入れてみたが、乗らなかった。これで少しはマスがいることを実感して、本気になってリーリングしている
と、再び遠投してすぐに先程と同じようなアタリがあり、合わせると乗ったようだった。
沖目でのヒットだったが、その引きは強烈で魚体は大きく見えた。しかし、3分の1ほど巻いたところでバレてしまっ
た・・・残念。その後は外道のアタリしかなく、夕陽が沈む前に納竿した。


7月25日 丑三つ時に起床。昨夜は23時過ぎまで飲んで起きていたので、レガオさんは電話をしても出てくれないし、雨
も少しだけ降っていた。レガオさんのテントに起こしに行くと、自分で掛けた目覚ましが鳴っていて、私の声にもなかなか
反応してくれない。前々夜からほとんど寝ていないのだから無理もなかった。
ようやく起きたレガオさんと外に出ると、キッシーさんも起きて準備をしていた。レガオさんが先頭に立ち3台で出発、し
かし、すぐにレガオさんの車を見失った。
駐車場には私が先に着き、その後キッシーさんが着いたが、レガオさんはコンビニに寄ったようで、少し経ってから私
たちの目の前を通り過ぎてオシンコシン方面へ走って行ってしまった。
どうやら、フンベ駐車場を見落としてしまったらしい・・・。
二人で先に釣り場へ下りて、その後遅れてきたレガオさんも揃い、明るくなるまでのひと時は、いつものことながら楽しみでもあり、苦しみでもあった。相変わらずこんな真っ暗な中でもルミコを付けてキャストしている人がいたので、マスが散ってしまわないか心配だった。
やがて右のウトロ市街地の方角が明るくなってきたので寝ウキを流し始めると、レガオさんにヒット!しばらく格闘した後で、この日の一本目が釣れた。
しばらくしてからdchiyanさんが現れたが、ついつい夢中になってしまっており、電話の御礼もしないうちに別なポイントへ消
えていた。この後は、この日初めてお話したマリゴケさんが釣って喜びの声を上げていたが、私もキッシーさんもアタリ
はあったものの、合わせるまでには至らないアタリだけであったが、レガオさんはウキルアーでも一本追加して、この日
の竿頭となった。全体でも7〜8本程度の中の快挙であった。


7月26日 前日と同じ行動パターンでフンベに到着。違っていたのはレガオさんが、駐車場に一回でたどり着いたことで
あった。ポイントは24日の夕マズメのポイントを選び、連日の疲れも出ていたせいか岩の上で横になって体を休めた。
昨日の午後からはマスが釣れたという話は聞かれなかったので、釣り人は少ないかと思っていたが、意外に多くて15人
ほどが入釣していた。
ようやく明るくなりかけた頃から寝ウキを流していると、手ごたえはなかったがウキが大きく沈み込んだのでアワセを入れると、乗ったようだった。しかし、左に走った後で軽くなってしまった。
その後、5時過ぎには私たち3人がダラダラモードに入っていたが、何気なくキャスティングを始めると、ウキルアーがスーッと沈んでいった。これも、ここぞというタイミングで合わせたのだが、乗らなかった・・・がっかりしながらリーリングを続けていると、再びウキが沈み「いーや、まだ付いてる!」のレガオさんの声に大きく引いてしまった。「また」を「まだ」と聞き取った私のミスである。
なお、このバラシは2本の別な魚が食ってきていたので、チーム網走ルールによって1回で2バラシと判定されたことは言うまでもない。
2年前のチカさんの苦しみを味わった一本・・いや、2本であった。
ただし、チカさんは1本釣り上げている。この時、群れが入っていたようで、右隣では3本ほどのロッドが曲がっていた。
そして、間もなく6時前には今回のマス釣りは終了となった。





    ■ 網走港第五埠頭&宇登路(噴辺)

7月29日 予定では知床に1泊だったが、キッシーさんからの電話で「第四埠頭が釣れている!」なんてことを聞いたも
のだから、土曜の朝マズメも狙う釣行となった。
網走まで1時間のサロマ付近では、キッシーさんからの「まだー?」催促の電話があり、どうやら現場で待ってくれてい
る様子。師匠からも、「翌朝は網走へ向かう」と電話があり、7月というのにアキアジ釣りのような熱気が伝わってくるよ
うだった。
念のために第四埠頭の入口を覗いてみると、やはり閉鎖中で、中型の外国船が停泊していた。すぐに第五埠頭へ行っ
てみると、いつも停泊している中型の底引き漁船があり、釣りができそうな場所は僅かしかなかった。ここでキッシーさ
んと合流、さっそく翌朝の打ち合わせを兼ねた談笑のひと時を楽しんだが・・・・・


7月30日 ・・・話に夢中になって、気が付いた時には当日になっていたので、とりあえず寝ることにした。目の前が釣り
場の埠頭は、こんなところが気分的に楽であるから嫌いではない。
まだ真っ暗な時間にトイレに起きたが、底引き漁船のエンジンが動いていて明かりも点いていた・・・そしてなんと!、そ
の漁船の出漁を待つ釣り人の車がずらりと30台ほど並んでいたのである。いつの間に・・・と驚いてしまったが、賑やか
なことは結構なことだと思いつつ再び眠った。
3時半の目覚ましで起きた時には、外は少しだけ明るくなりかけていてガヤガヤと賑やかになっていたので、準備を始
めているうちに中型漁船は出港し、サケマス定置網漁船も奥のほうから次々と出漁していた。
妻もキャスティングを始め、釣り人のほぼ全員が集中していたが、全く音沙汰なし・・・キッシーさんが、マスがラインに触
れたようなアタリがあったというだけで、小魚のようなエサ取りのアタリが時々ある程度。そのうち、師匠夫妻も到着した
が、奥さんは反応のなさにすぐに車内へ入ってしまった。

      
          第五埠頭7月のフィーバー                       静かな第四埠頭
ようやく近くの人にヒットするも、バラシ!しかし、ウグイは時々あちらこちらで上がっていた。中にはずいぶんとウグイ
ばかり釣っていた人もいたが、リリースせずに足元に転がしていたのは少々いただけない・・・同じ一つの命である。
この日仲間で唯一のヒットは師匠にやってきた。目の前までリーリングして、さて引き上げようかという正にその時、マス
が食いついてきたもので、さすがの師匠もこれにはなすすべもなく、横にいた私たちがクネクネと動いていたマスを確認
した後、すぐに海中へ消えていった。この日、全体50人ほどで、確認できたのは2本しか釣れていなかったと思われる。
オイルフェンスの近くに、この時期になると現れる本州ナンバーのトラックがある。外見はトラックそのものだが、キャン
ピングカーなのである。今年も同じ場所に停まっていたので、近くで覗きこんでいると、そこへ持ち主の方が現れて、い
ろいろお話を聞くことができた。
リタイヤされた方が箱車を改造した自作のキャンピングカーで、網走港の魚種が豊富という理由でこの港のこの場所
がお気に入りらしく、2ヶ月もここで生活するのだそうだ。
うらやましくも思われたが、私であればいくらなんでも2ヶ月も毎日釣りは続けられないだろうと思ったし、自分が釣りを
しない時間は看板でも書いておいて欲しいとも思った。
朝は寒いくらいで、上着なしにはいられなかったが、その後は生暖かい風が吹いてきて、さらに強い雨が降ってきた。
キッシーさんと車内でカップめんを食べながら休んでいたが、太陽が顔を出すと急に暑くなり始め、天気予報の29℃も
まんざらハズレではないと思うほどになると、釣りをせずにダラダラとおしゃべりをしたり、釣りを見に来た人たちとお話
をして過ごしたが、結局、全くマスの気配がなかったので全員で納竿した。
みんなと別れてから斜里町へ向かい、昼食後に峰浜にあるウナベツ温泉へ行ってみることにした。
ここは、清さんに教えてもらった格安の温泉施設で、何と!たったの300円である。浴室は小さいが、熱めのお湯は肌がつるつるして気持ちが良かっ
た。
正確には「斜里町ウナベツ・自然休養村管理センター」であり、すぐ隣にはウナベツスキー場がある。ちなみに、宿泊は
3600円、夕食1200円・1800円、朝食800円なので絶対安い!
温泉を出ると、気温はすでに29℃にも達していて、昨年の同じ時期の暑かった知床を想い出し、夕マズメをどうしようか
考えてしまうほどだった。それでもフンベに着くと5台ほどの車が停まっていて、釣りをしている人も数人見られたが、釣
りよりも車内で昼寝をすることにした。
ほとんど眠れずに起きてしまったので、結局釣り場に下りてみることにしたが、潮周りが悪く、海水は濁っているという
悪条件でも、いつの間にかたくさんの人たちが集まってきていた。釣り場は潮風のせいか涼しいくらいに感じられ、車内
の冷房よりはずっとましだったので、釣りをするというよりは自然に身を置くといったほうが正しかったと思う。
誰のロッドも曲がることなく静かな釣り場だったが、途中から入ってきたフライマンのロッドがしなり、左右に一度ずつ走
った後で岩の上をずるずると引きずりながら釣りあげていた。私が持っていたフライマンのイメージを打ち消す見事なラ
ンディングは、周囲の迷惑になるようなことが全くないといってよい、見事なティペットの選択であったのだろう。
駐車場へ戻るとキッシーさんが到着していて、さっそくビールを飲みながらの夕食となった。太陽の沈みかけた知床の
夕焼けも、沈んだ後の頭上に浮かぶ雲の赤さも、暗くなる頃には上着なしではいられないほどの冷え込みも、フェザー
ランタンの灯りも、すべてが気持ち良かった、爽快だった。
2本目のワインを飲み干した後、まだまだ楽しい話は続いたが、翌朝の起床時間を考えた私は、妻とキッシーさんを外
に残して寝ることにしたが、すぐには寝付かれなかった。


7月31日 目覚ましの時間設定を間違えた私は、キッシーさんのノックで起きた。釣り場には一番早く着いたが、さすが
に知床の大きな野生への恐怖心が、周囲をきょろきょろとさせていた。それは、キッシーさんも同様だったようだ。
準備を済ませてから岩の上で寝ようと試みるも、痛くて寝ることはできず、じっと待っているうちにFOSのdchiyanさんが
近くにいることを聞いたので挨拶に行ってみた。マス釣りの最近の傾向など為になるお話などを聞き、短い時間ではあ
ったが楽しいお話を伺うことができた。
キッシーさんがキャスティングを始めた頃には妻も到着して、全体およそ50人という釣り人が一斉にキャスティングを始
めていた。しかし、一昨日のようなフィーバーは終わっていて、この日は全体10本も釣れずに終わることになり、後半に
は雨も降っていた。しかし、そんな中でもdchiyanさんは2本Get!さすがである。
終盤、妻が川の中で何かを突付いているカラスたちを発見した。キッシーさんがその場に駆けつけてみると、dchiyanさんの知り合いの釣り上げたマスだったらしく、すでに頭が食われてなくなっていたという・・・油断はできないものである。カラス恐るべし!
6時半近くになってからキッシーさんと「これが最後の一投だね」と言いながらリーリングしていると、キッシーさんにアタリがあり、朝に釣ったアブラコだと思ってちょっと合わせてみるとマスだったらしく、その重さが伝わってきたが、巻いてみると軽くなってしまっていたので、ガッカリしてその場に座り込んでしまった。気を取り直して巻き取ろうとすると、なんと!マスは付いていた・・・上あごにしっかりとフッキングしていたのである。おめでとう!キッシーさん。
納竿してから外で朝食を食べていると、急に雨と風に襲われたが、こんな時にこそサイドオーニングが役に立った。
昨夜に続き雨上がりの外を眺めながらおしゃべりをしていると、面白い光景と事実を確認することができた。
汚水処理場の横の広場にいた4羽のカラスが、実は親子だったことに気付いた。
4羽ともほぼ同じ大きさなのだが、観察していると、親ガラスにエサを与えられていた3羽の口の中が赤かったのであ
る。
あんなに大きくてもヒナなんだねと、キッシーさんと話していたが、確かに泣き声はヒナそのものだったし、好奇心旺盛
でいて、その行動は危なっかしいものだった。カラスも他の鳥と同様に、成長すると口の中の色は変わり、肌色になる
そうである。
知床2度目の釣行はアタリすらない試練の釣りとなったが、アウトドア的には楽しめたし、帰り際に再び寄ったウナベツ
温泉は癖になりそうだと思った。
キッシーさんとレガオさんおすすめの麦藁帽子で昼食を食べ、途中、鱒浦港にも寄ってみた。鱒浦港外海は、真昼だと
いうのに10人ほどの釣り人が岩壁の上でマスを狙っていたようだった。網走は帽子岩に仲間が入釣していたが、連絡
がなかったので、おそらく釣れていないものと思われた。
途中、能取湖畔で昼寝をしたので、自宅に着いたのは19時近い時間となってしまったが、車内での昼寝というものは気
持ちが良いものである。

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