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■ 帽子岩
9月30日 ここ最近、網走からは良い話は聞かれず、期待の薄い出撃となった。19時過ぎに出発、途中で師匠から電
話があり、すでに現地入りしているとのことで翌朝には会うことができそうだった。星空が見える空を見ていると、翌朝 の雨予報はハズレのような気がしてしまうほどで、昨年の同時期の雨の中での釣りを想い出しながら走った。
10月1日 ・・・・・気がついた時には1時近くになっていたので私は休ませてもらうことにしたが、レガオさんとウメちゃん
は寝る気がないようだった。
目覚ましに起こされたものの、いつもとは違って眠くて仕方がないのは久しぶりのことだった。準備を済ませてから寝て
いるレガオさんを起こしたが、30分くらいしか寝ていないと言う・・・あれからウメちゃんと話し込んでいるうちに起きてい よう!ということになったらしいが、さすがに寝ってしまったそうである。
に穏やかだった。キャスティング開始は5時を過ぎていたが、周囲で1〜2本の釣れた様子が確認できる程度の予想通 りの厳しい状況だった。そんな中で5時15分、レガオさんにヒット!
立つこの日のサケだった。しかし、ウメちゃん父さんが立て続けに3本釣っていたのには、さすがベテランのなせる技で あると感心してしまった。
6時の鐘がゴーン!と聞こえてきたのが「釣れ〜ん!」と聞こえてきたときでも全体15本程度しか釣れておらず、これが
普通の帽子岩だと納得していたものの、やはり一本は釣りたいものだとあれこれ手を変え品を変えの努力をしていた。
ウメちゃんがサケの入ったネットを拾ってくれて事なきを得たが、新品のタモが根元から外れてしまうとは・・・・・。
写真撮影後、贔屓(ひいき)目に見ても銀Cだったのでリリースしたものの、海中で動かないサケに不安を感じたが、数
分後には泳いで行ったので一安心。数年前にもキッシーさんの新品のタモがすっぽ抜けるということがあったので、柄 との継ぎ目を確認してからの使用をおすすめする。
朝からの二大事件に見舞われたレガオさんは、気力も体力も消耗し切っているようにみえたが、こんな時にこそ魚はつ
いてくるものであった。
少し離れていたので見落としていたのか、師匠はいつの間にか3本も釣っていたのには驚かされた・・・。この日は、場
所限定で釣れていたようにもみえた。
その後駐車場に戻り休憩してから釣り場に戻ると、半数近くの人たちが納竿しはじめていて、滅多に釣れない状況に諦
めていたようだった。妻は車に戻り師匠夫妻も納竿し、私一人が残されてしまったものの雨上がりの暖かい秋空の下で のんびりだらだらフィッシングを楽しむこととなった。
根気よく続けていれば幸運はやってくるもので、コマさんからの埠頭は釣れていないというメールが届いた正午過ぎだ
った。10月下旬のようなサケのアタリ・・・小魚と間違えてしまうような食ったり離したりしているのか、ウキが浮いたり沈 んだりしてから合わせのタイミングがやってきた。
周囲2時間の間というもの誰にもヒットしなかったが、幸運続きの私に再びヒットしてしまったのである。近くまで寄せて
銀ピカを確認し、そろそろタモ入れをしようかと思った瞬間にバラシ・・・さほど悔しくもなく、意外とすっきりした思いだっ たのは一本釣っていた余裕だったのだろうか。
の長さが短くなっていることを感じた。
■ 帽子岩大爆発!
10月4日 年に一回の平日単独釣行のチャンスがやってきたのは、火曜日からの爆釣情報が決め手となった。しかし、
どういう訳かキッシーさんもレガオさんも同行することとなっていた。いつもどおりの時間に出発したが、今回は妻がい ないので運転中は暇というか、寂しい一人旅のようなものだった。道中、サロマ湖の近くでは正面に流れ星・・・もちろん 「釣れますように!」などと勝手なお願いをしていたが、随分と長く見えていたのでゆっくりとお願いすることができた。
帽子岩駐車場に着いてみるとパトカーが前方を走っていて、その後からついて行く・・・思っていたほどではないにしても
確かに平日にしては混雑していて、無法な輩(やから)がいないか警戒しているのだろう。昨年もたくさんの迷惑駐車な どが勃発していたそうなので、釣りとは全く関係のない人たちが暮していることも充分に考えなければならない。
ゆっくり走るパトカーがゲートまで進みその場でUターンしてきたので、駐車場先端部に空きがあることが分かり、うまい
具合に最先端部に駐車することができた。しかし、これが安眠を妨げられることになってしまうのであった。
久しぶりの普通乗用車での車内泊はなかなか大変なもので、せめて全シートがフラットになるこの車を選んでおいて良
かったと思えるような室内の狭さと、改めて知る道具の多さに我ながら驚いてしまった。
10月5日 ゲートの近くなので、そこを行き来する人の声や足音で何度も目覚めてしまった。2時過ぎにレガオさんがや
ってきて、私が平日この場にいることが不思議でならないようなので、事のいきさつを説明してからおしゃべりを少し楽 しみ準備を始めた。
釣り場へ着くと、平日にもかかわらずたくさんの人たちがやってきていて、海ではサケの跳ねも頻繁に見られた。釣りが
できるまでにはまだまだ時間がたっぷりあったので、周囲の人たちとも話しをしながら過ごしているうちに、キッシーさん がよろよろと到着・・・お疲れのようであった。しかし、この頃からサケの跳ねはなくなってきて少しだけ心配になったが、 風は正面からの北風なので海面がざわついていて、いかにも釣れそうな雰囲気であった。 ![]() ![]()
レガオさんは4時40分にはキャスティングを始めたが、私達は近くで様子を見ていることにした。5時近くなって周囲に釣
れた様子が確認されたので、釣り場に下りてキャスティング開始!まずはレガオさんにヒット!そして、私の左隣の人に ヒットするが、私のウキは遠くにあったのでゆっくり巻いていると、いきなり大きなアタリを感じたもののすぐに左隣の人 のサケが絡んだとわかった。
隣の人も一本目だったのでドラグ調整が緩かったのだろうし、暗くてよく見えないのに注意していなかった私が一番悪
い!無事タモに入ったサケとともに二人で丘に上がり外すまでには時間がかかってしまい、その間にレガオさんは3本 も釣っていた。
随分と出遅れてしまったなあと嘆きながらも、近くをざっと見渡しただけでも5人以上はヒットしているのが見える。まだ
まだいけると気を取り直してキャスティング・・・ヒット!バラシ!そしてキャスティング・・・すぐにヒット!すばやくタモから 魚を出して針を外し、写真だけ撮ってブナオスをリリース。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
5時15分 5時21分 5時28分 5時33分 5時38分
そしてキャスト・・・ヒット!大きな腹の赤いオスだったがリリース。再びキャスト・・・ヒット!なんだか魚がうじゃうじゃいる
ようで、すぐにアタリがあるのである。これもオスでやっぱり腹が赤い、リリース。
すぐに戻って再キャスト・・・ヒット!すぐに寄ってきたものの、何度かドラグを鳴らして抵抗しながらもネットイン。銀Cラン
クのオスだがリリース。再キャスト・・・ヒット!これで6投で5Getである・・・なんというすさまじい釣れ方か?大爆釣状態 はまだまだ続いた。
またまたヒットした6本目もリリースしていた5時43分だった、キッシーさんが変わった魚を釣ったようで、レガオさんと大
騒ぎをしていた。釣れたのはマスだったようで、しかもメスだった。まだこの時期でも釣れるとは驚きであるが、もちろん リリース。 ![]() ![]()
7本目は、やや大きなオスのブナブナだが、幅広の重量級で寄せるのには苦労したがリリース。次もワンキャストだっ
た・・・ヒット!この日の中では一番きれいな銀Cのオスが釣れるも、リリース。もっときれいな銀ピカが釣れることを待っ ていたのである。
6時になって、お寺の鐘が聞こえるはずだが風と波でかき消されたものの、その波風も次第に弱くなり広がる青空に太
陽が昇り始めていた。レガオさんが釣るサケはなかなかユニークで、釣り上げられるのがイヤなのは理解できるが、よ りによって足元のテトラポットに逃げ込みという世話のやけるサケが2本もいたのであった。足元よりも更に後方のテト ラポットに逃げ込まれた日には、さすがのレガオさんもてこずっていて、それでも上手に引き出してネットインしていたの はさすがである。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
5時45分 5時50分 5時58分 6時12分 6時19分
3人のなかでのダブルヒットは頻繁にあったが、トリプルはありそうでなかなか実現はできなかった。取り込みを遅らせ
て待っていても、そんなときに限ってヒットしないものであった。
ようやくメスが釣れたのは9本目であった。銀ピカではあったがこれもリリースし、キャスト・・・ヒット!続くものでこれもメ
ス、しかも大きなメスだったが、ブナA判定でリリース。次もワンキャストないし2キャストでヒットしただろう、デジカメの撮 影時間を見れば想像できるが、サケが動いているのでオスメスの判別はできなかった。 ![]() ![]() ![]() ![]()
6時23分 6時30分 6時45分 6時55分
次もすぐにヒット!しかし、メスではあるが黒味がかったブナCをリリース。ここでキッシーさんが釣りを中止・・・釣れすぎ
てイヤになったというから贅沢この上ない話であった。
次に釣れたのがこの日一番のブナオスで、魚体が見えた時点で「真っ黒くろすけ」だと分かり、ネットから出してみると
頭もお腹もヒレも黒かった。次はブナAのメスが釣れ、これも迷わずリリースした。 ![]() ![]() ![]() ![]()
7時03分 7時08分 7時16分 7時31分
7時20分になったがこの調子だと20本も無理な数字ではないと、釣った魚の数も分からずに確信しながら一投目をリー
リングしていてアタリがあった・・・ヒット!しかし、合わせ切れ!目の前右10mほどのところにルアーのついた私のウキ が浮かんでいた。右となりの方が親切に回収して届けてくれたものの、切れた部分はルアーから7mほどのラインの部 分だった。この日はテトラなどに擦れた記憶もないし、考えられるのは朝一の隣の方との絡みだけであるから、あの時 に擦れてしまっていたのが、大量のサケとファイトするうちに限界が来てしまったと考えられた。
気を取り直してキャストした次のヒットは銀Cのメスだったが、納竿しなければならない8時まで30分を切っていたし、そ
ろそろ釣れなくなってしまうのでは?という焦りからこのメスは型が良かったこともありキープすることにした。
数しか分からなかったが、釣り上げた全てのサケを撮影しているので20本と後でわかったのである。
帰りがけに全体を見ながら自転車に乗っていたが、まだまだ入れ食いのような状態は続いていた。昨年の長く続いた
大爆釣を思い出していたが、この日は昨年のどの大爆釣の日よりも釣れていた気がする。おそらく、今シーズンこのよ うな釣りはもうできないだろうと思ったので、この日のサケの写真を全て載せてみた。
今回の釣行では何も得ることはできなかった・・・というのは、釣れる楽しさに夢中になってしまい集中力はまったくと言っ
ていいほどなくなっていたし、タモ入れなどは適当にしてしまうので余計に疲れてしまう体たらくであった。アキアジ釣り はなかなか釣れないから釣ろうと色々な努力するもので、こんな日は年に一度で充分なのかもしれない・・・。
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