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■ 網走湖(呼人)
1月2日 2007年の初釣行は、もちろんワカサギだった。
高規格道路は除雪作業が済んだばかりの快適な路面だったが、大雪が降っていた・・。しかし、天幕インターから国道
に降りてみると、20cm以上にも積った雪の上を何台もの車が踏み固めたあとで、路面はガタガタで最悪だった。
浮島インターチェンジからは除雪してあるだろうと期待して乗ると、ここからも国道ほどではないが悪路と降雪が続い
て、トンネルを抜けてからようやく積雪量が少なくなっていた。
気温はマイナス2℃程度だったので寒くはなかったが、氷上を歩き始めてしばらくすると場所によって30cm以上足元が
埋まってしまうのである。15cmほどの厚さの氷の上に40cmほど積った雪が暖気のためにたっぷりと水分を含んだ氷水 となり、その表面が薄く凍っている状態だった。
も寒くはなかった。
6時半を過ぎると外は薄明るくなっていたので一旦車に戻ってみたところ、車内燈が点けっ放しになっていて、危うくバッ
テリー上がりになってしまうところだった。
4〜5匹が一瞬にして釣れていたが、浅場ばかり狙っていた私には多くても2匹程度だった。
外を見ると釣り場は広範囲にわたり数え切れない数のテントや外で釣りをしている人の姿が見られ、この日が正月2日
だということをすっかり忘れてしまうほどの賑わいだった。
アメマスを確信した私は慎重に氷下まで引き寄せ、弟が氷掬い網で掬い上げて無事Get!29.5cmのきれいなアメマス
は、すっかり融けてプール状になった足元を泳いでいた。同時に切れた妻の仕掛けも回収成功。
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私がリリースしようとすると、母や弟に引き止められてキープすることになった。北海道ではあまり食という観点からは
対象にならない魚だが、本州では高級魚というよりは観光地の焼魚料理として珍重されているので、食べてみたいとみ んなが言うのだった。
帰り道に見える卯原内川では、能取湖に向かって流れ出る河口に沿ってたくさんの釣り人で賑わっていて、チカなのか
コマイなのかはわからないが釣れているのだろうと思った。
いつもの年であれば凍りついている能取湖も広範囲に渡り水面が見えていて、その先にある常呂漁港も釣り人の姿は
見られなかった。
今回は母と弟親子3人で178匹、妻が526匹、私は久しぶりに妻よりも少ない463匹だった。
■ 網走湖(呼人)
1月12日 7日に予定していたワカサギ釣りは爆弾低気圧のために延期となり、予定であれば1月の第二土曜日が解
禁の朱鞠内湖に行くはずだったが、メンバーが多いほど楽しいこの釣りなので網走湖となった。
今回はワカサギ2回目のイノケンさんが私達とは初めてのワカサギ釣行となり、キッシーさんはといえば・・・またまたこ
の夜は会合だったので、翌朝時間未定からの参加となる。
ませた頃にはイノケンさんの車の音が聞こえた。
久しぶりにイノケンさんと再会し、お酒を酌み交わしながらも話は当然ワカサギ釣り・・・聞くと昨年初体験した湖では一
匹も釣れず、帰りがけに引き上げた竿に3匹付いていたというので、釣った経験はないそうである。
ここから2時間、ワカサギ釣りの私なりの極意を熱心に伝授してその楽しさを解説し、0時には翌日のために寝ることに
する。
1月13日 4時に目覚しで起きた時には、昨夜寝る前には8台程度だった駐車場にもたくさんの車が停まっていたが、ま
だまだガラ空きだった。着替えてから外に出ると、イノケンさんはすでに外で待機中で、「いやー!昨夜は楽しみであま り眠れませんでした・・・」と言うので、私もレクチャーをやりすぎたかなと反省する。
前回のお正月の賑わいはどこへ行ってしまったのかと思うほど氷上のテントは少なく、15張ほどしかない灯りが散在し
ているのでなおのこと少なく感じてしまう。
積雪は10cm程度だったので歩きやすく、ソリを引くにもさほど重くは感じなかったが、気温がマイナス13℃以下だった
ので少し息苦しかった。
キッシーさんがおすすめのポイントを目指して歩いていたが、妻が途中でくたびれてしまったのか「ここでいいよー」と弱
音を吐く・・・仕方がないのでその場にテントを広げることにした。
を使っていたことと、大事な部分の針が一本切れていたせいもあって二人ほどは釣っていなかった。
薄明るくなるとスノーモービルのエンジン音が近づいてきて、漁協の人が料金の徴収をしていったが、今年に入ってか
ら2件も一酸化炭素中毒による救急車の出動があったので、充分な換気をしてくださいと、勝手にテントの裾のファスナ ーを大きく開けて行った。 ![]() ![]() ![]()
明るくなったのは7時頃からで、爆釣タイムがやってくると信じていたところが、本当にそれがやってきたのである。
入れ食い状態はどのタナに落としても続き、イノケンさんは1本の針で2匹釣れることも経験し、7本の針に4匹・5匹と
鯉のぼり状態になるので、私はようやく仕掛けを新しいものに交換することにした。すると、今までの仕掛けは何だった のだろうか?そう思ってしまうほど軽快に釣れ始めたのである。
この頃、入れ食い状態になかなか釣りを止められずにいたイノケンさんが、我慢の限界に達したのかトイレに走って行
けなくては怪しまれるのでドリルを手にしたのだが、時すでに遅し・・・。イノケンさんが戻ってきてしまった。
そうだった。
そこで、集中力を要する「50匹釣るまで何分掛かるか?」をやってみることにしたのだが、本当は100匹で計測するとこ
ろ、疲れるので数を半分にしてのタイムトライアルとなる。 ![]() ![]()
7本針すべてにワカサギ 黙々と釣り続ける
後半はエサがほとんどなくなったり、焦ってしまい氷の壁に針を掛けてしまったりとなかなかスリルがあって面白かっ
た。結局、一番早い人で11分だったので解禁日には及ばなかったが、ほぼ入れ食い状態だったことがわかる。
そして管理棟からの放送があり「津波の到達予想時刻は14時30分で、1mの津波が来た場合には氷が割れる危険性
があるので避難してください」と呼びかけていた。
私達はすぐに片付けを始め、津波による非難勧告であれば簡単には解除されないだろうと判断して、完全撤収にとり
かかることにした。
きるようにエンジンがかけられ赤灯を回していた。
そして、その先の能取付近の氷上には20張以上のテント群が見えて
私達はといえば、私は解禁日よりも少しだけ良い993匹、妻は954匹だったので、予想していたよりはずっとたくさん釣っ
ていたことに驚いた。さすがは網走湖!
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