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■ 糠平湖(五の沢)
1月21日 先週の網走湖爆釣から一週間、雪道なのでそうそう網走まで走る元気はあるはずもなく、かといって朱鞠内
湖の釣果はいまひとつ良くないらしい・・・。
大雪湖付近では、何と!気温がマイナス27℃まで下がり、相変わらず厳しい寒さが暖房の入った車内でも感じるほど
だった。
三国峠付近まで来ると、意外に気温が上昇してマイナス13℃程度だったが、糠平湖が近づくにつれて気温は下がり始
め、結局マイナス24℃まで下がってしまった。
除雪ステーションのトイレで用を足していたところにイノケンさんがやってきたので、ここから一緒に糠平湖・五の沢駐車
のか山際が赤く染まり、南の高い山々はすでに朝日に照らされているかのように見えて大自然の幻想的な絶景がそこ にあった。
しかし、肝心のワカサギがパッとしない・・・表層は私が一匹釣ったのみで、底にしか魚がいないようだがその数も極め
て少ないのか、ほとんどアタリすら感じられないほどだった。 ![]()
三台は贅沢? 晴れると最高の景色が見える
極寒の外を移動するのも面倒だったので、とりあえず朝食を食べてから外に出てみたのが7時半近くで、南の山々が
朝日に照らされて実に美しく、イノケンさんと二人でしばし棒立ちになってみとれる・・・・・。
テントに戻り仕掛けを下ろしてみるが、相変わらず無反応に加えて寒さのために竿先が凍り付くので、時々それを取り
除きながら深さ8mほどの湖底まで仕掛けを下ろさなければならない。
目ぼしい場所でドリルを回し、氷救いで手早くきれいにして仕掛けを下ろす・・・・・反応なし。竿はそのままにしておいて
(出しておくと全てが凍ってしまう)次の場所に穴を開けてから、先ほどの穴から仕掛けを引き上げようとすると、すでに 穴の表面が凍っている。
過ぎていて、朝の釣れる時間はとっくに過ぎていた・・・。
釣り場全体で50張ほどのテントの多くは河口付近で、河口から離れた場所に5張ほどと対岸付近にいくつかのテントが
見えるが、私達はポツンと離れた場所なので静かなもので、聞こえるのは遠くから聞こえる歓声とガソリンストーブの音 だけだった。
人が集金にやってきた。
各ポイントの情報を教えてくれて、この日一番釣れているという私達の場所からも近いポイントも聞いたのだが、今更移
動する気もなかったのでこの場所で続けることにした。
私達の近くの人がワカサギの仕掛けでサクラマスを釣ったとの話は、ほんの少し期待を持たせてくれたものの、持参し
ていたサクラマスやブラウン用の仕掛けを使うことはなかった。
糠平湖のワカサギは平均8cmほどで、中には3cmにも満たない極小サイズも時々釣れるのでリリースすることも何度
かあり、昨年はウグイがたくさん釣れたときもあったんだよねと話していたところに、ウグイが私の仕掛けを食ってき た・・・今期初のウグイはワカサギサイズの小さなものだったが、目つきは相変わらず可愛くない。 ![]()
極小ワカサギ ウグイとワカサギの比較 2箇所目では除雪はしていない
昼食にはいつものカレーを温めて食べるが、ワカサギ釣りをしながら食べるカレーってどうしてこんなに美味しいのだろ
うか、そう思いながらもワカサギの竿先からは目が離せず、先週の網走のような大爆釣とは違った、やや難しいワカサ ギ釣りも楽しかった。
朝の時点では一人一桁しか釣っていなかったが、この場所に移動してからは三桁も可能かなと思えるほど順調に釣れ
ていて、少しづつではあるがバケツの中に泳ぐワカサギは確実に増えてきていた。
13時ジャスト、妻の竿に異変があり、ワカサギとは明らかに違う大きなアタリと引き・・・前々回の網走湖でのアメマスバ
ラシの経験があったので慎重にやり取りするなか、私がデジカメのビデオ撮影をして、イノケンさんがタモ代わりの氷す くいでの引き上げ係となり、大きな希望を持って待っていたところ、ようやく見えたのが20cmを超えるウグイ様だった。
ワカサギと並べて撮影をしてみると、相変わらず「文句あっか!」そんな顔をしてカメラをにらんでいる目つきは、さすが
ウグイ様である・・・うーん残念!
それからしばらくすると急にワカサギの活性が高くなり始め、妻とイノケンさんは一度に4尾釣れるなど、何度も複数匹
を釣る快調さとなった。私はと言うと、まあそれなりに釣れていて、複数匹は時々しかなかったが、手返しの早さでみん なに遅れをとらないように頑張っていた。 ![]()
午後から少しづつ帰りはじめる人がみられ、15時近くなると半分以上の人は納竿していた。私達はといえば、午前中と
は雲泥の差で釣れている状況になかなか止められず、踏ん切りをつけるために15時40分にアラームをセットして釣り 続け、テントに日が射さなくなった頃に時間通り納竿した。
日が沈むと急に寒さを感じながらも、急ぎ荷物をまとめ出発。まだ外でも釣り続けている人の間を通り、坂道を登りきる
前に休憩タイム・・・見かねたイノケンさんがソリを引き始めると、あっという間に林を抜けて「自然歩道・東大雪の道」ま で出てしまい、雪が少ないために埋没していないベンチで私は二度目のひと休み。
ここからは駐車場は目と鼻の先で、すぐに車にたどり着くことができた。イノケンさんに感謝である。
さほど期待していない糠平釣行だったが、ワカサギの数は私が215匹、妻は219匹、イノケンさん177匹と、思ったよりも
たくさん釣れていた。昨年までは大差で妻よりも釣っていたのだが、今シーズンは五分の釣果に少々驚いている・・・。
それにしても、イノケンさんの釣果は三度目とはとても思えないほど立派な匹数である。
■ 糠平湖(五の沢)
1月28日 先週の朝マズメ場所選定の失敗を挽回すべく、再び糠平湖の釣行を決めた。
たせいか、割れて傾いた氷がいたるところに見られることだった。
は見つかるだろうと思っていたのだが・・・反応があった穴でも1匹釣れてもその後が続かず、次の穴をあける。
見える範囲では釣れていない。
幸い良く晴れた朝の寒さからは想像できないほど暖かかったので、散歩でもしたつもりでテントに戻った。
次々にやってくる釣り人はどんどん増えて、テントの数だけでも60張以上にもなるうえに、暖かいせいか外で釣っている
人たちが多く、ワカサギ釣り日和といった雰囲気だったが、肝心のワカサギの姿が時々しか見えない。
唯一救われたのは、先週とは違ってワカサギの魚体が大きく、15cm近くある大きなものも釣れていたので、その引きは
食った瞬間から最後まで楽しむことができた。 ![]()
次々にやってくる釣り人 歩くスキーツアー
11時過ぎには、歩くスキーのツアー20人ほどの団体が釣り場を横切ってタウシュベツ橋方向にゆっくりと歩いて行った
頃、とうとう妻は氷の上にマットを敷いて眠ってしまった。
つまり、雪が多く積ると風によってその形が変わり、よりいっそう不思議な造形となるので、今回見たキノコ氷は最も標
準的な形といえよう。
小さな岬になっている場所では、水位の低下によって取り残された氷が湖面に向かって傾き割れていて、水位が下が
ると氷がずれたり割れたりする音がすぐ近くで聞こえる。「ミシッ!ゴゴゴ!・・・」静かな大自然の中で不気味な音だけが 聞こえてくるが、氷上のテント内とは違って音の出所がわかるのでこれは面白い。 ![]()
オジロワシ 奇怪なキノコ氷
色々な形のキノコ氷や氷の割れ目を見ながら歩いていると、遠くに人影が見えているなあと思っていたのだが、実は人
ではなかった・・・オジロワシである。
デジカメの最大ズームで撮影してみたが、まだまだ距離が遠いので近づきながら撮影をする・・・オジロワシもこちらを警
戒しはじめたと思っていたところ、ついに飛び立ってしまった。白くて目立つ尾が私達の前を横切って対岸方向に飛ん で行ってしまったが、大きなワシがこんな近くで見られただけでもここに来た甲斐があった。
しばらく楽しんでから、天然の氷の滑り台を滑って氷上に出てテントに戻り、再び仕掛けを見ても無反応は変わらなかっ
たので片付けを始めた。 ![]()
自然の滑り台 駐車場
片付けていると急に強い風が吹き始め、テントの撤収時にはペグ止めしていなければテントが飛ばされてしまったかも
しれないと思うほどの風だったが、何とか無事にソリに積み込んだ。
時間も早かったせいか、まだたくさんの釣り人たちの間を抜けた河口付近では、テント外で釣っている人の様子を見た
限り、誰の竿にも一匹のワカサギも釣れてはいなかった。
割れて傾いた氷の上を進み林の中へ入ると、前回はイノケンさんに助けられたアップダウンの多い道はなかなか大変
なもので、3回ほど休憩をしながら駐車場にたどり着いた時には、すっかり汗をかいてしまっていた。
駐車場の端まで一杯になった車は50台近く停められていて、歩くスキーの一行が戻ってきたところを横目に出発した。
所々、高い山には雲がかかっていたものの、抜けるような青空に気分良く、帰りは快適なドライブとなった。
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