![]()
■ 知床カラフトリベンジ(初日)
8月6日 私の知床釣行では、キッシーさんと一緒のカラフト釣行時にはボウズが待っているという、呪縛ともジンクスと
もいわれる苦い想いがあった。
しかし、そんなこともいつかは必ず解ける時が来ると信じての出発となった。
天気は晴れていて申し分ないが若干不安定な大気の状態と、何とか釣りたいと思う気持ちの堅さが良くない方向に、運
物だった。
地元のベテランの人たちが集まっていたので輪に飛び込み聞いてみたところ、この日はオイルフェンス付近で数本上
がっただけだと言い、釣りたいのなら知床に行きなさいとアドバイスをくれたので、そのつもりだと答えると早く行けと促 されるので仕方なく出発。 ![]() ![]()
第四埠頭 止別河口付近
小清水を過ぎると青空が広がり気温も上昇しはじめた。
斜里町内のコンビニで食料の調達をして知床方面へ向かうと、気分もカラフトマス釣りモードに切り替わってくる。
釣り場の駐車場に着いてみると、予想外に車は少なくて釣人も6人程度だった。
キッシーさんと何度も確認したポイントは先行者があったので、その人に状況を聞いてみたところ「13時半に一本釣っ
たが、他でも全く釣れていない・・・」とのこと。 ![]() ![]()
まあ、真昼なんだし仕方がないと思いながら隣に荷物を置いて始めたが、右の大岩のポイントが気になったのでそちら
へ移動したのはウキルアーをキャストしたかっただけである。
気が済んだところで最初の場所へ戻り、特製の棒ウキに変えて隣の方と話しながらウキを眺めるが、正面からの日差
しが暑かった。
お隣さんはこの道40年という超ベテランで、その後その実力を何度も見せ付けられることになる・・・。
時間の経過とともに雲が空を覆い始め、いつしか太陽は完全に隠れてしまった頃に私と話し続けていたお隣さんが「来
たっ!」そう言って大きくアワセを入れたのには驚かされたが、電光石火の強引ともおもえる早い取り込みであっという 間にマスが河原に引き上げられ、バット代わりの長靴のかかとで一撃!その部分のウロコがきれいに消えてしまって いた。
していると気付いた。
マスは随分と小さく見えたのでスケールで測ってみたところ49cmで、しばらく対面していなかったのでアキアジサイズに
慣れきってしまっていたのだろう。
昨年の知床釣行の帰りに寄ったミツバ商会で購入した材料で自作した棒ウキでの釣果だったので、これまたうれしさも
倍増だった。
写真を撮っていると「どれ、撮ってあげるから魚持ちなさい」と、お隣さんが写真を撮ってくれたのでよっぽど私がうれし
そうにしていたのかもしれない。
実はその様子を橋の上からじっと見ていた人物がいた。
その人物は、私のこの一部始終を見た後で徐(おもむろ)に電話を手にして誰かを呼び出す・・・・・と、その時私の電話
から「愛しのレイラ」が鳴った。私はこの着メロは誰なのかよーく知っていたので明るく出ると、やはりキッシーさんだった のである。
もう釣ったんだからこのままキャンプ場へ行こうという彼を無理に誘い、ようやく釣り場まで降りてきたときに隣の人が再
びヒット!
まだまだ釣れそうな気配は充分にあったのだが、キャンプ場にチェックインしてテントを張らなければ暗くなってしまうの
で納竿とした。
事実、帰り際にお隣さんがもう一本上げていたので、最高の場所・状態だったのだろう。
8月7日 これから寝る人がいるような時間に起床して、慌しく出発する。
駐車場にはすでにたくさんの車が停まっていたのは、ここ最近調子が上がってきていたせいだろうか。
道路から釣り場を覘いてみたところ、すでに釣人の姿があったのでそのまま釣り場へ下りることにした。
私達の目的の場所にはすでに釣人がいたので、その横に入釣することにして挨拶をしようとしたところ、夕マズメにご
一緒したあのベテランのご兄弟だった。
話を聞くとあれから2本追加していたそうで、さすがは40年のベテランマス釣り師である。それにしても、私達はいつも
一番に釣り場へ下りることが多いのだが、この人たちは何時に下りたのだろう?
まだ薄暗い時間帯だったので、ストロボなしには撮影できないほどだった。
近くにいた釣人のなかに見たことのあるシルエットがあったのだが、どうもそれはシーバス氏らしいいとキッシーさんとも
話していたところ、完全に明るくなったところで確信することなった。 ![]() ![]()
そしてその隣にはウメちゃんも発見。後から聞いた話だが、シーバス氏は私よりも先にヒットさせていたが、残念ながら
バラシていたらしい。
この日も隣のベテランさんは釣りまくっていて、的確な判断の元にマスの回遊先を予想してはその先にウキを打ち込み
確実にヒットさせていた。
そのベテランの確かな腕には驚かされるとともに、とうてい太刀打ちできるものではないと実感する。
岸際に寄っていたマスはあっという間に沖へ移動してしまい、仕掛けが届かない場所でモジッているのが私の目にも見
えていたが、隣のベテランさんは遠投用棒ウキを使ってそこまでキャストしてはヒットさせていた。
諦めてキャンプ場に戻ることにした。
結局、朝一の一本だけでその後は全くダメダメ状態だ。
8月8日 知床最終日の朝も前日に同じく早かった。
レガオさんは車を停めてある道の駅に昨夜のうちに帰ったらしいが、釣り場の駐車場には姿はなかったので先に下り
て待つことにする。
あの場所には誰もおらず、二日間一緒だったベテラン兄弟は帰ったようだったが、後で聞いたレガオさんの話では昨
日の夕マズメでもバンバン釣っていたというからさすがである。
レガオさんに電話をしてもつながらなかったのでてっきり寝ていると思っていたが、彼は私達よりも早く駐車場に来てい
たそうで、無事合流となる。 ![]() ![]()
昨日にも増してルミコをつけたウキやウキルアーが暗いうちから海面に浮かんでいて、それはまるで海に浮かぶ蛍の
ようだったが、そんなに大勢でプレッシャーをかけてどうしようというのか?私はこの時期暗闇で釣れたのは見たことが ない。たぶんこの日もマスの群は早々に沖目へ移動してしまうと思われた。
明るくなってから棒ウキを流していたが、マスが岸よりしていたのは僅かな時間しかなくて、すぐに遠くに移動してしまっ
ていた。
台本通りのヒットなので少々面白みに欠けるが、軽快にアワセを入れてのヒットとなる。
てしまっていた。
しかも、3回の釣行全てに少ないながらも釣果に恵まれた幸運に感謝したい。
![]() |