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11月16日 7時に起床。外を見ると雨が降っていた。
ベッドから見える景色は瓦屋根の民家と体育館のような建物だけで、シトシトと降る雨はなかなかやみそうにない・・・。
いつものようにコーヒーを入れて飲みながら、NHKの連続テレビ小説が始るのを待っていたが、今日は日曜日だったと
気付いて朝食に向かった。 ![]() ![]() ![]()
部屋から眺め ロビー 朝食の銀坐
7時40分に1階の銀坐(ぎんざ)に行くと、混雑しているのか入口で少し待たされてから店内に案内された。
和風の店内だったが、洋食と和食が選べるので二人別々に注文する。
駅の小さな改札口を出て、案内板で確認してから當麻寺参道を行く。しかし、想像していた参道とは異なりお土産物が
売られている商店はほとんど見当たらず、車がすれ違えない細い道には深い側溝がむき出しになっているので足元に も注意しながら進まなくてはならなかった。 ![]() ![]()
相撲館けはや座
5分ほどで「當麻町相撲館けはや座」に到着し中に入ろうとすると、隣ですよと中にいたボランティア会の人が教えてく
れた。
二つあるように見える建物は中で繋がっていて、相撲館の入口は左側だった。
入館料の300円を支払うと、帰りにくじ引きがありますのでお帰りの際は声を掛けてくださいとのこと。
この相撲館は平成2年5月に開館した全国でも珍しい相撲資料館で、一階中央には本場所と同じ大きさの土俵が造ら
れている。
昔、當麻に大変な力持ちの人がいて、名を當麻蹶速といい近郷の人々に広く知られていた。そのさまは、たとえば角を
裂き、カギをまっすぐに伸ばしたりすることはなんでもないことだった。
れたのである。
これが、現在まで貴重な遺跡として残されている五輪塔で、伝承の上では、當麻蹶速は高慢な人のように言われてい
るが、実際は都ずれしない素朴で野性的な人物で、当時の人々から親しみをもたれていたという。
ここでいう相撲は互いに蹴り合うというもので、現在行なわれている相撲とは決定的な違いがあり、どこか蒙古相撲か
レスリングのような少々荒っぽい取り組みであったことが分かる。これは明らかに古代相撲独自のスタイルとでも言っ たほうがよく、當麻蹶速と野見宿禰という二人の力持ちはどちらも自分の力を誇って譲らなかったわけで、内容からす ると投げ技というより足技、すなわち蹴り
り感があったものの、肉が薄くてこちらも今ひとつだった。
言うまでもないが、北海道のラーメンを食べ慣れている私には冷麦かうどんのような感じだった。
まあ、目的のスープの味が好かったので満足して、お腹も膨れて店を出る。
ここからはすぐ近くに山が見えていたので當麻寺は近いのだろう、元気に出発。
途中、軽トラックが家の間に駐車されていて、その隙間にビックリ・・・助手席側は、たぶん1cm位しかないだろう。素晴
らしいテクニックを見せていただいた。 ![]() ![]()
當麻寺までもう少し
當麻寺の入口となる山門である仁王門(東大門)には、ぶらぶら歩きで7分で到着。
石畳の先に15段ほどの石段があり、大きくはないが仁王門が立ちはだかるかのように見えたのは両脇に立つ仁王像
が睨みを利かせているせいだった。 ![]() ![]()
中央奥に本堂がある
中へ入ると雨上がりのせいで水溜りができているが、広い境内が現れ、やや左寄りに日本最古白鳳時代の国宝に指
定されている梵鐘があった。
先を行くと、正面には国宝の曼荼羅堂とよばれる本堂、左右にそれぞれ金堂と講堂がそびえて迫力がある。
当時の住職・實雅法印(じつがほういん)に認められ中之坊にて尼僧となり、法如(ほうにょ)という名を授かった。
その後、あの日に見た阿弥陀様のおられる極楽浄土の光景を、五色の蓮の糸によって織り表した。これが国宝・當
本堂と阿弥陀堂の外観を見てから左へ進むと先ほど下から眺めた楼門があり、ここからは當麻寺の伽藍が一望でき
る。 ![]() ![]() ![]()
奥院への石段 奥院 双塔が一望に
少し下って右には浄土の世界を再現したという「浄土庭園」が広がっていた。
美しく紅葉する木々の中央には宝池があり、中段に阿弥陀仏の石像、一番奥には十三重石塔が建てられていて、石
段があるので庭園を散策しながら浄土世界を体感できる仕組みになっていた。 ![]() ![]()
奥院を出てから左に弘法大師堂があったが、こちらは工事中のために入場はできず、近くの北門から出るのが次への
近道であることがわかった。
當麻寺を出たのが14時36分だったので、この寺には2時間近くもいたことになる。
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弘法大師堂 文晃堂
住宅街を左に、狭い道を案内表示に従って歩いていくと「文晃堂」という文字通り文具店があったので覗いてみることに
する。
かしい・・・。
拝観受付所にも人はおらず、よく見ると張り紙がしてあって花の時期が終ったので拝観は受け付けていないらしい。
右奥にある売店と休憩所を兼ねた建物にも人はおらず、この寺の拝観は諦めることにした。
ここでこの日の寺院拝観は終了となり、このあとは二上山ふるさと公園へ行く予定だったが中止して、最後の目的地道
の駅「ふたかみパーク當麻」へ向かう。 ![]() ![]()
ふたかみパーク當麻
道の駅の案内表示に従って10分ほど歩くと、小高い場所に道の駅はあった。
日曜日のせいか内も外も混雑していて、売店は地元の特産品がたくさん並んでいて生野菜や果物も多い。
ここで奈良漬、お茶、みかん、柿の葉寿司などを購入して外に出て、入口にあった店のソフトクリームを買う。しかし、一
番人気は味付こんにゃくで、たくさんの人が串に刺さった大きな黒いこんにゃくを食べていた。
ひさしのある座布団が敷かれたベンチに座ってソフトクリームを食べていると、こんにゃくを食べている人たちが私達の
前に座り美味しそうに食べていたが、おじいさんが辛子に咳き込みトイレに走った姿は、周囲を笑わせていて実にお
まで2分、16時37分の京都行急行は慌しく動き出す。
次第に混雑してくる車内ではKさんの隣に座った女性の香水がきつく、Kさんは酔いそうになってしまっていたのは気の
変更していないのでわからなかったのである。
明るくて近代的な店内で、案内された狭い席で注文をすると、すぐに広い席に移動となる。
ぐるなび奈良版で知ったのでクーポンを印刷してきていたがホテルにある旨を話すと、サービス料金で結構とのこと。
一押しの「大和もつ鍋コース」と豚串、そして生ビールを注文。
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ボリューム満天 食べ頃
外は寒いがやはりビールが美味い。最初にたっぷり野菜のサラダ、そして名物の味玉盛は味付茹で玉子とキムチだ。
豚串は肉が少々硬かったが、トロトロチャーシューはさすがにラーメン屋らしく美味しい。
好いだろう。
三日目へ →
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